“適応”なのか”お付き合い”なのか

オフラインとオンライン

新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、休校措置が取られて約3ヶ月。

教育格差や学習機会の損失を防ぐために教育業界は、これまで以上にオンライン化の動きを強めています。

通常の動きが取れない緊急時である以上、それに対応するための動きや変化が大きくなるのは、ごく当然のことと言えます。

でも、ここで気をつけておきたいことが1つあります。

それは、「今の状況にお付き合いし過ぎない」ということです。

緊急時もやがては平常時に戻ります。

緊急時においてベストであった考え方や取り組みが、平常時においてもベストであるとは限りません。

素早い対応は必要ですが、「今」何をなすべきかということと、「これから」の子供たちの教育はどうあるべきかということは、この状況下だからこそ、明確に切り離して考ないと、と思います。

現在の緊急事態の中で、これまでのやり方を大きく変えるような決断をするのは、やはり「状況にお付き合いし過ぎている」と思います。

大きな変化に向けては、十分な準備期間と冷静な判断力が不可欠です。

そして、それらはいずれも緊急時においては、失われる可能性が高いのも事実です。

「状況に適応している」のか、「ただ、状況にお付き合いしてしまっているだけなのか」。

大きく状況が変化した時こそ、この区別をしっかりとつける。

そこが、大きなポイントになると考えています。

「早期英語教育の導入」や「9月入学の検討」といったものから、「日常の子育て」に至るまで、常にこの区別をつけるべき場面は、日常のなかに転がっています。

変化の大きい時代だからこそ、この「適応」と「お付き合い」を見極めたうえでの思考や行動を、心がけたいと思います。

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