「わかる」と「できる」の違いを考える

「目的」と「手段」の混同

「わかる」と「できる」の間にあるもの

テストで結果を出すには、「わかる」だけでは駄目、「できる」までもっていかないといけない、とよく言われます。

ごもっともな話です。

ただ、「わかる」と「できる」の間にあるギャップをどう埋めるのか。

そこを知りたいのが生徒の本音。

そこで今回は、「わかる」と「できる」の埋め方を、お話したいと思います。

まず「わかる」というのは、相手の話を聞いて理解出来たという状態。

では、なぜ理解出来たのでしょうか。

それは多くの場合、伝える側がわかりやすく伝わるよう、内容を噛み砕いて説明しているから。

例えば、「わかる」というのは、親鳥が捕ってきた餌をそのままひな鳥の口に運んであげているのと同じ。

自分では何もしていない状態なのです。

これに対して、「できる」は完全に自力の作業です。

「わかる」のときのよう、誰かが餌を捕ってきてくれるわけじゃない。

噛み砕いてくれることもない。口に運んだりはしてくれない。

食べるためには、すべて自分でやるしかない。

これが「わかる」と「できる」の間にあるギャップです。

それでは勉強するとき、このギャップをどうすれば埋められるのか。

そのためには、説明を聞くときの意識のあり方に注意してください。

ポイントは説明を聞くとき、そこで教わった内容を今後、道具として使う気があるかどうかが大事です。

使う気のある子の場合、実際の問題を意識した聞き方になる。

だから、問題演習に移ったときには、それを自分のものにする努力が自然に出来ているものです。

これは先ほどの親鳥とひな鳥の例えでいえば、親鳥が餌を捕ってきてくれている時、ひな鳥はただボーッと口を開けて待っているわけじゃないということです。

やがては自力で捕ることを意識していたひな鳥と、ただ運んでもらうだけのひな鳥という感じです。

説明を聞くときの意識の違い

これが「わかる」で終わるか、「できる」までもっていけるかの大きな差になるのです。

「問題を解くときのことを意識して先生の説明を聞く」。

聞いたら、速攻で問題を解く

これを続ければ君の成績、爆上がりも夢じゃない。

「できる」君になるために、頑張れ~!

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