ノートまとめから見えること
「暗記」の色合いが強い教科として「社会科」があります。
その「社会科」のテスト対策にノ-トまとめをしている子を見ていて、あることに気づきました。
一見すると、どの子も同じようにノートまとめをしているように見えるのですが、結果として出てくる点数に大きな差があるのです。
個人の学力の問題!と言われてしまえばそれまでですが、それでは身も蓋もありません。
そこでもう少し、掘り下げて見ていきたいと思います。
点数の良かった子とそうでなかった子、それぞれを見ていて感じるのは、ノ-トをまとめることに対する「目的意識の違い」が大きいということです。
具体的には、前者は知識の整理、後者は単にテキストの丸写しといった具合です。
すでに頭の中にある程度の知識があって、あとはそれを整理するだけという人と、まだ、ほとんど頭の中に知識がない状態で、漠然とテキストの内容をノ-トに書き写しているだけの人。
同じようにノ-トまとめをしているように見えても、その内容は大きく異なります。
しかもこれは単に勉強法の中身の違いに止まらず、そこにかかる時間にも大きく影響してきます。
漠然とテキストを丸写しするのにかかる時間は馬鹿になりません。
テスト勉強は、その教科だけではないのです。
常に時間対効果を意識することが大切です。
「社会科」のテスト勉強の仕方を一例にお話しましたが、小さな学習法の見直しからでも、時間対効果を意識した学習者としての力を飛躍的に向上させるきっかけに出来るかもしれません。