「ワカル」を「デキル」へ持っていこうとするとき、生徒はみんな、問題演習に取りかかります。
このときの君は「どっち派」かの問題を今日は一つ。
「どっち派」とは、一冊の問題集を何度も繰り返す派か、それとも何種類かの問題集を解きこんでいく派か。
お互いに言い分はあると思います。
本当にだいじなこと
でも「どっち派がイイか?」って考えるのは、もともと的外れ。
大事なのは、それぞれに良い点があるんですから。
要は使い分けることが大事なんです。
まず、知識の量よりも根本のところの理解を元に、それを発展させていくタイプの教科の場合。
代表的なのは数学です。
数学のように公式を利用して問題を解いていく場合、問題のレベルに差はあっても、内容に大きな差は生まれにくいものです。
それなら、あれこれと手を出さず、一冊の問題集を解きこむこと。
そして根本的な原理の理解に努めるのが得策です。
むろん、ある程度のレベルに来たら、問題のバリエーションを増やすという意味で、複数の問題集をこなすのは大いにアリ!
次に知識の量がものを言うタイプの教科の場合。
代表的なのは社会。特に歴史です。
一つ具体例を挙げてみます。
1.1192年、征夷大将軍に任命され、鎌倉に幕府を開いた人物
2.1180年、伊豆で挙兵した人物
どちらも答は、源頼朝。
有名な人物ですが、1.は簡単に答えられても、2.になると?という生徒が多いと思います。
こういった難易度の差が、知識量の差から生まれるような教科は、数多くの問題集にあたって問題量をこなすこで、知識を増やすしかないってところです。
問題演習一つとっても、やり方を「考える」ことはとっても大事。
どうやればグ-ンと力がつくか、親が泣いて喜ぶ成績がとれるのか。
そのために常に「考える」。
それが結果的に一番ラクで確実に成績をあげる「コツ」かも。