高校入試の過去問選び
先週から今週にかけて書店の棚には、今年度の過去問が並び始めている。
私の住まい近くの商業施設内にあるジュンク堂西宮店には、主だった出版社のものだけでも、3種類の過去問が並んでいる。
過去問である以上、問題の中身に違いは当然ない。
では、何を基準に選ぶか。
自分にとってココが良い
値段がちょっとでも安いモノが良いか。
おばあちゃんがよく言っていた「値は、ただ取らん」という言葉に従うべきか。
たしかに、競合の出版社より高くても「売れる」と踏んでいると考えれば、問題の中身以外の部分に自信があるのかも。
でも私は、「自分にとって、ココが良いからこれを買う」っていう選び方が正解と思う。
では、どこを見て「ココが良い」というところを判断するか。
まず一つ目は、解答と解答解説です。
解答は同じであっても、解答解説は出版社ごとに違います。
特に数学のように、解法が複数あることが少なくない教科では、解説の違いはとても大きいポイントです。
添えられた図やイラストのおかげで、とても理解しやすいってことも大いにあり得ます。
さらに、重要公式に添えられたワンポイントアドバイスが他の問題にあたるさい、とても役立ったりするかも。
次に二つ目として、各問題の難易度が客観的に解るようになっているものが良い。
中には、5段階で各問題の難易度分けをしてくれているものもあります。
この難易度の判定は将来、目標点からの逆算による「拾う問題、捨てる問題」の判別訓練をする時に、大いに役立ちます。
入試レベルの問題演習に入ったとき、正答率が低いと思われる問題をいかに捨てるか。
これは学校でも塾でもよく聞く話です。
ただ、生徒にとって本試験の場でこの判断を的確に行うのは、けっこう難しいものです。
そこで訓練が必要になる。その時に難易度が各問題に示されていれば、訓練は着実に成果
に結びついていく可能性は、かなり高いものになります。
親が買ってきてくれた。友達が使ってる。
受けた模試の特典に過去問が付いてた。
どれも自分にとって、「ココが良いからこれを使おう!」っていう選び方になっていない。
過去問選びはとっても大事!
選んだ過去問はフルに活用!
それが出来れば「合格!」の二文字は、グッと近づく!!!