兵庫の公立高校入試で最も平均点が低い教科。それが理科。
過去の数値を挙げると、
令和2年・・・55.1点
平成31年・・・43.4点
30年・・・36.1点
29年・・・50.8点
28年・・・40.9点
27年・・・42.6点
たまに50点台があるものの、40点台が多い。
そうなんです。
兵庫の理科は、全国屈指の難易度を誇ってるんです。
ただし、それ自体は特にどうというわけじゃありません。
高校入試は競争試験。
みんなで悪けりゃ怖くないんです。
じゃぁ 何が問題なのか。
それは塾で教えていて気になるのが、理科が苦手だったり、嫌いだったりする生徒が多いということです。
高校入試は本番のテストの高い難易度から差がつきにくい。
では、どこで差をつけるか。
そうです。お気づきのように理科の内申点です。
そのためには苦手だとか、嫌いだとかばかりは、言ってられません。
それじゃぁ、何から手を付けるか。
ひとつ一緒に考えましょう。
まず、理科がなぜ苦手なのか。
ここは自分自身が学生時代、理科の何が嫌いだったのかから考えたこと。
それは目に見えない物質や現象を扱うところにあるんじゃないかと。
目に見えないからピンとこない。
何が起きているのか分からない。
だったら目に見えるようにするにはどうすればいいか。
それは実験することです。
学校でも説明だけではイメージがつかみにくい現象を視覚化するために、授業で実験をしてくれています。
でも、理科が苦手という生徒ほど、その時間に友達と楽しくふざけるだけで終わっているのが現実じゃないかと。
例えば化学の熱分解の実験。
最後に火を消す前、ガラス管を水槽から抜くことと指導される。
そうしないと冷たい水がガラス管を逆流して、加熱した部分に流れ込むと、試験管が割れる恐れがあるからと。
しかも、これは試験にでる可能性があると。
そう聞いても説明だけではイメージしにくいから、頭に残らない。
そこで、実験となる。
ただし、試験管が割れるというのは学校では出来ない。
むろん、危険ですから。
じゃぁ どこでやるのか。
ネットです。
その気で探せば、実験のネット動画は、すぐに見つかります。
これを見たらインパクトがすごい分、しっかり記憶に残ります。
理科の苦手な生徒にとって、学校でやる理科の実験授業は、とてもありがたいものなんです。
それで足りなくてもネット動画がある。
これも時代に恵まれた、ありがたさです。
このありがたさを生かして、まず実験を大事にする。
これが理科を嫌いじゃなくする、苦手じゃなくする ”はじめの一歩”です。