“なんとなく”が口癖の子、危険です

“なんとなく” という言葉の持つ意味

私たち大人でも普段、何気なしに口にしている口癖は結構あると思います。

そんな口癖のなかからひとつ、“なんとなく”という言葉を取り上げて考えてみます。

“なんとなく”。

これは私たちも日常的に使っています。

“なんとなく楽しい”、“なんとなく気分が良い”とか、“なんとなくしんどい”、”なんとなくスッキリしない”とか。

良いことにもあまり良くないことにも使います。

国語辞書によれば、“なんとなく”の意味はこう書かれています。

“言動などに、はっきりとした理由・目的がないさま”。“明確な理由はないが、漠然と”。

この本来の意味からすると、この“なんとなく”という言葉。生徒達が使うときは、ちょっと危険が多そうです。

例えば、生徒達に「この部分、理解出来た?」と聞くと、「なんとなくわかったぁ」や「なんとなくいけそう」といった答が返ってくることが多々あります。

こんな時です。

「なら、良かった」というわけにはいきません。

この”なんとなく”という言葉を生徒が口にするとき。それは生徒自身、はっきりとは理解できていないと言っているのですから。

ここで「なんとなくでも理解出来ているんなら、後はやっているうちに完璧に理解出来るようになるんじゃないの」と思われた方へ。

そんな方に向けて今回は、この“なんとなく”という言葉に潜む危険性についてお話します。

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