夏休みシーズン“読書感想文で身につく力”について考える

夏休み課題の定番

夏休み。

楽しいこともあるけれど、課題もたんまりで大変な季節でもある。

毎年のようにラスト2,3日で、親子そろって追い込みに大慌ての小学生も少なくないかと思います。

そんな小学生を悩ませる課題の一つが“読書感想文”

まず本を読むことがめんどくさい。

何とか読んだとしても書くことがサッパリ思い浮かばない。

そうこうしているうちに、まったく進まないことにアセリまくる。

そんな生徒も多いでしょう。

かく言う私自身も子供の頃は、大の苦手でした。

何より“やる意味あるのかな”という気持ちが強かったです。

ですが成長するにつれて、読書感想文も意味なく課題として出されているわけじゃないなっていうことを実感しました。

そこで今回、かつての私と同じように、読書感想文なんて“意味あるのかな”と感じている方へ、読書感想文に取組むことで“身につく力についてお話します。

鍛えられる力

当たり前の事ですが、読書感想文を書くためには本を読むことから始まります。

この時、鍛えられるのが“読解力”です。これが“鍛えられる力”の一つ目です。

読解力とは、“読み解く力”と書きます。

もちろん、ここで言う読解力とは、問題文を読んで問題を解く力のことではありません。

作者からのメッセージ、あるいは登場人物の心情や感情。これらを敏感に感じ取る力のことです。

どんな本であっても、著者の“思い”や“メッセージ”があります。

これをどれだけ感じ取ることができるか。

これは、相手の気持ちや考えをどれだけ“くみ取れるか”という部分にもつながってきます。

次に感じ取ったことや読み取ったことを誰かに伝える時に必要な力。

それが“文章力”。

これが“鍛えられる力の二つ目”です。

どれだけ自分の中に“考え”や“想い”があっても、それが伝わらなくては意味がありません。

どうすれば相手に自分の“考え”や“想い”を誤解なく伝えられるか。

“書く”という行為を通して、相手を思いやる気持ちも育ってくるのです。

しかし これが案外難しい

いざ文章を書こうとすると、いかに自分が普段“限られた語彙”だけを使って生活しているかということを実感します。

なんとなく頭の中に書きたいことはあるのに、その場に応じた文章や言葉がまったく浮かばない。

そんな経験をすると思います。

結論

でも、そんなことで落ち込んだり、投げやりになる必要はありません。

ここまで“読書感想文を通して身につけられる力”と大げさにお話してきました。

これは事実。

ですが苦手な人ほど、まずは自分がいかに“書けないか”ということを知るのが大切。

そこで“スタート地点”に初めて立てるのです。

ここで誰かが書いたものを丸写ししたり、お父さんやお母さんに代わりに書いてもらったりしたんでは、その“チャンス”を失ってしまいます。

“書けない自分と向き合う”。

それだけでも読書感想文は、課題として取組む意味があるのです。

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