夏休みシーズン“自由研究で身につく力”について考える

自由研究について

夏休みの課題シリーズとして、昨日のブログ記事に続くものです。

今回は、“メンドクサイ”と思われる課題として、読書感想文と双璧とも言える“自由研究”についてです。

“メンドクサイ”と思われる最初の理由。

それは“研究テーマがなかなか決まらないこと。

次に、やっとテーマが決まっても、やっていくのに時間がかかること。

そうそう簡単にとはいかず、とてもすぐには終わらせられないこと。

とにかく小学生が“メンドクサイ”と感じる理由には事欠かない。

そうなると必然的に子供たちの心に芽生え始めるのが“やる意味あるの”という気持ち。

むろん、“やる意味”を聞いたからといって、急にヤル気になるなんてことはないのは分かっています。

それでも先々に向けて、“意味はアル”ということだけは知って欲しいし、聞いてほしい。

そこで昨日に続いて“自由研究で身につく力”についてお話します。

研究の手順

はじめに

自由研究の手順を確認してみましょう。

“研究”はまず、何かに“疑問”を持つことから始まります。

そして、見つけた疑問に対して、自分なりの仮説(多分“こうではないかなぁ”という漠然とした自分の予想)を立ててみます。

そこから、その仮説が正しいかどうかの検証を行い、結論を出す。

というのが基本的な流れです。

最初にすべてが詰まっている

“研究の手順”の中で一番のポイント。

それが最初の“疑問を持つ”という部分です。

自由研究が嫌いな子供の大部分が頭を悩ませるのが“テーマ決め”です。

何をテーマに研究したら良いのか。

“さっぱり良いものが浮かばない”と。

そこで提案です。ここは“テーマを見つける”ではなく“身の回りのことから疑問に思うことを探してみよう”という発想に切り替えてください。

いつもより少し視野を広げるつもりで、身の回りのものを見ていく。

すると普段、気にもとめていなかったことの中から、ふと疑問に思うことが出てきたりするはずです。

実生活にもつながる

この“疑問”を見つけるという行為は、実生活の中でも大いに役立ちます。

例えば将来、就職して働き始めた時。

当然のことですが、初めは人の話を聞いて教わることばかりです。

そんな時、ふと上司に“何か質問はあるか”と聞かれることも少なくない。

そんな時!です。

これは聞いておいた方が先々仕事を進めていくうえで役立つなって思える疑問を瞬時に用意出来るか。

これが以外に大きいんです。

新人の身で“何も質問がない”なんてことは、あり得ません。

にもかかわらず、その場では聞いておくべき質問が1つも浮かばない、なんてことは多々あります。

すると、始めに聞いておけばよかったことを、後々になってからいちいち聞くようなことになります。

むろん、最初にすべてのことを質問して解消しておくなんてことは出来ません。

それでも、普段からいろんなものを見て、疑問を持てる人と持てない人。

そこには人の話を聞くときの“姿勢”に大きな違いが生まれます。

結論

子供たちのみんなが将来、“研究者”を目指しているわけじゃないですから、研究内容自体はそれほど大きな問題ではありません。

大切なのは、“自由研究”という行為を通して“何を身につけられるか”。

今回は、その一例として、“疑問を持つことの大切さ”をお話させてもらいました。

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