“姿勢”と“成績”の相関関係

成績の悪い生徒は勉強に対してヤル気がない。

ヤル気がないから心身共にダラッとしていて、姿勢も悪い。

そんな感じの取り組み方だから、いつまでたっても成績が悪い。

そんなイメージありませんか。

実はコレ“逆”なんです。

成績が悪くてヤル気になれないから、ダラッとして姿勢が悪いんじゃない。

姿勢が悪い状態で取組んでいるから、結果としてそれが成績にも影響しているんです。

そこで今回、“姿勢”と“成績”の相関関係(注1)について考えていきます。

(注1)一方が変化すれば他方も変化するような関係

姿勢と学力に関する研究調査

まず、小学校5年生を対象に行われた“姿勢と学力”についての研究調査を紹介します。

その調査では、“良い姿勢”と“悪い姿勢”、それぞれで計算問題を解く実験をしたところ正答率で8.6%、解答率で8.1%、良い姿勢の時のほうが数字が高かったという結果が出たそうです。

この研究調査の結果を見ると、“姿勢”の良し悪しは、思っている以上に成績に影響がありそうです。

ここで言う“悪い姿勢”とは

“悪い姿勢”とは背骨が曲がった状態で、一方向に傾いているような姿勢を言います。

机にダラーっと身を預けている。

いかにも眠ってしまいそうな、“アノ姿勢”です

なぜ姿勢の良し悪しが学力に影響するのか

では、なぜ姿勢の悪さが成績に影響するのか。

それには“呼吸”に着目することが必要です。

人体は背骨が曲がっていると両肺を圧迫することになります。

その結果、呼吸機能が充分に発揮されず、必要な分だけの酸素を充分に取り込むことが出来ません。

脳は呼吸によって取り込んだ酸素のうち、20~25%を消費すると言われます。

そのため、充分に酸素を取り込むことが出来なければ、脳の働きを悪くし、集中力を保つことが難しくなるのです。

しかも、姿勢が悪いと首や腰に余計な負担がかかるため、疲れやすくなるのも大きなマイナス要素です。

そこで良い姿勢にするには

椅子にはお尻をグッと引いて深く腰掛けること。

軽くアゴを引いて後頭部と両肩・骨盤が直線上に並ぶように意識して座る。

ポイントは背筋をピンと伸ばした姿勢を保つことです。

あと補足として勉強するときに、床に直接座るスタイルはオススメ出来ません。

床に座ると前傾姿勢になりやすいので、背筋を伸ばした状態を保つことが難しくなるのです。

結論

“姿勢”とは、“勢いのある姿”にもなりますし、逆に“勢いのない姿”にもなります。

良い姿勢が作る“勢い”と、悪い姿勢によって消されてしまう“勢い”。

これが成績に大きく影響してきます。

成績アップには、まず良い“姿勢”を保って勉強することから始まる。

その気持ちを普段から意識して、勉強に取組んでください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA