言葉の持つ“影響力”

言葉の持つ力

“物事に取り組むとき、後ろ向きな発言をしてはいけない”。

後ろ向きな発言をする生徒が、よく言われることです。

こんな時、“理由”を聞いてくる生徒に、決まったように使われるのが“言霊”という言葉です。

古くから日本では、“言葉”には発したとおりの“結果を現す力がある”とされてきました。

そのためもあって、後ろ向きな発言はすべきでないと考えられています。

ただ、生徒達からすれば、“言霊”などという言葉を使われると、たんにスピリチュアル的なものを感じてしまい、“信じる、信じない”の話になってしまうかもしれません。

そこで今回は、もう少し具体的に掘り下げた、言葉の持つ影響力についてお話します。

すべてに“つながり”がある

“口にしたかどうか”というのは、なかなか物事との関連性を感じにくいところがあります。

そこで、日常生活における具体例からみていきましょう。

具体例①

“雨の日に事故が多いのは、足元や視界が悪いからだけではない”

例えば、雨の日の朝。

学校や会社へ出かける支度をしている最中に、“面倒臭いなぁ”って後ろ向きな言葉を発したとします。

そうすると、“面倒臭い”という後ろ向きな気持ちが体を重くしていき、その結果、準備のペースが遅れていくことになる。

気づけば時間ギリギリになって、慌てて家を出ることになるかもしれません。

そんな時、事故を起こす確率は高くなります。

こういった見方をしてみると、雨の日に事故が起きやすいのは、“足元や視界の悪さ”だけが原因ではなく、準備の段階で後ろ向きな発言をした時から、すでに火種はあったと考えられます。

具体例②

“やる前から、今回のテストは無理そうと言ってしまう”

そうした言葉を口に出して、実際に結果が悪いことにも“理由”はあります。

この場合、“口にしたから結果が悪くなった”というよりは、“口にした時点で、すでに準備が予定通りに進んでいなかった”と考えられます。

だからこそ、不安なその時の気持ちが、そのまま言葉になったわけです。

こんな時のポイントは一つ。

“口にしたか、しないか”ではなく、後ろ向きな発言が出そうになった時点で、計画の見直しをすること。

そして必要があれば、すぐさま修正を加えるということ。

これに尽きます。

後ろ向きな発言は、こういった作業の大切さを“見失う”原因になります。

その意味で、結果に直接影響するというのも頷けます。

結論

上記の具体例から分かるのは、“言った言わない”が大きな問題ではないということ。

肝心なのは、その言葉を発した後の自身の行動に対する影響を“考慮すること”です。

発した言葉は、“その後の行動につながる”

その意識を持って、普段から使う言葉には注意を払うようにしましょう!

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