目標は具体的に
“数学が苦手だから、点数を上げられるように頑張る”。
“英単語をたくさん覚える”etc。
テスト前、生徒達の目標によくあるものです。
ところが、具体的に“何をするのか”を聞いても、たいした答えが返ってこないことが非常に多い。
“そうすると、どうなるのか”。
具体的でない目標では“行動がともなわない”可能性が高くなるのです。
そのため、目標を立てる時は、具体的な“行動内容”まで考える癖をつけてください。
そのことが出来ていない目標は、“目標にはなり得ません”。
でも、具体的に考えることを“ムズカシイ”と感じる人も、たくさんいるかと思います。
そこで今回、目標の“具体化”について、お話します。
とりあえず、数字で考えてみる
まずは“何を、どのように、いつまでにやるのか”。
これを明確にする必要があります。
手っ取り早くは、何事においても“数字で考える”ことで、具体性が増します。
“科目ごとの優先順位をつける”。
“目標点数を決め、どこで何点取るかを決める”などなど。
すべてにおいて、まずは数字で考えることを心がけてください。
ただし、細かく時間の割り振りなどを決めて、予定計画を立てることを勧めたりしているわけではありません。
そのあたりは(学習塾の講師が考える「質の高い学習計画」とは)を参照してください。
具体例を挙げてみると
例えば、冒頭で挙げた“英単語をたくさん覚える”という目標。
これを具体的にしてみると
一日に何分間で何個、どのようにして覚えるのか。
さらに、それをどのくらいのスパンで繰り返すのか。
確認テストはいつ、どのタイミングで行うのか。
そこまで具体的に考えてください。
ここまで決めてはじめて、人は“動き出す”ことが出来るのです。
ここからが本番
目標を立て、それを具体的にすることで、ようやく“動き出す”ことが出来ました。
でも、ここからが本番!です。
動き出したことで初めて“見えてくること”があります。
その中で修正を余儀なくされることもあるでしょう。
数字でものを考えることで目標を具体的にしたのは、あくまで動き出すために設定した最初の“きっかけ”です。
そのため、やり進めていく中での“修正”には、当然ながらしっかり注意を払いましょう。
結論
具体性のない目標は、小さい頃の“将来の夢”と同じことです。
でも、目標と夢では決定的に違ったものがあります。
それは“実現のための行動を伴わせる必要があるかどうか”というところ。
夢はあくまで夢です。
そこに具体的な行動が伴わず実現出来なかったとしても、別に大きな問題が起きるわけでもない。
ある意味で“言ったもん勝ち”の世界です。
けれども“目標”は違います。
必ず実現に向けた“具体的な動き”が求められます。
言いっぱなしの目標から脱却できるよう、常に意識して取り組む癖をつけてください!。