学習塾の先生版 身の回りの“関数”

“関数”

この言葉を聞くだけでも、“拒否反応を示す生徒”は少なくありません。

数学嫌いの人からすれば、耳にするだけでも“気分が下がる言葉”でしょう。

しかし残念なことに、関数と名の付く単元は、中学から高校まで、すべての学年で必ず出てくる厄介モノです。

つまり“避けては通れない”のです。

ならば“早いうちに手を打った方がいい”

今回は、そんな方に向けたお話です。

導入部分ですべてが決まる

関数という言葉に対して、生徒達は少なからず“警戒心を持っています”。

多分、“難しいんだろうなぁ”と。

そんな生徒達に“関数とは”みたいなことを長々と説明しても、“全く入ってきません”

初対面の相手にガツガツ来られると、引いてしまうのと同じです。

まだ、両者の間には“分厚い壁があります”。

この段階で“yはXに比例する”や、“yはXの関数である”といった小難しい表現は、徹底的に避ける必要があります。

ならば、どうするか

まずは、子供たちの中にある“上がりきったハードルを一気に下げます”。

以下に具体例を書いてみましょう。

「買い物に行きました。そこで1個60円のアメ玉をいくつ買おうかと迷っています。2個買ったら120円。3個買ったら180円。アメ玉は1個60円と決まっているから、あとは買う個数を決めれば、いくらかかるかが決まります。」

これは日常生活の中で大いにあり得る場面ですが、これこそがまさに“関数”です。

はじめにアメ玉の値段が決まっているから、あとは買う個数を決めることで、自動的に合計金額が決まります。

つまり“合計金額は、買った個数に関係する数”

略して“関数”というわけです。

どうですか、拍子抜けしませんか?

ここがポイント

このように、相手に“拍子抜けさせる瞬間”がポイントです。

要するに、ファーストコンタクトで生徒達に“イケるかも”と思わせなければなりません。

なぜなら、“無理かも”と思っている内容の説明を、長々と集中して聞いてくれるほど、生徒たちは“根気強くない”からです。

結論

大部分の生徒達が“苦手意識をもつ単元”は、はじめが肝心です。

最初の入り口で、相手(今回の場合は関数)に“飲まれる”のか、それとも“飲んでかかれるのか”

それによって、その後の展開は大きく変わります。

正直に言うと、関数にも難しい問題はたくさんあります。

だからこそ“スタート時に持った印象がとても大きい”。

“関数なんて、大したことない”。

そう強気に思えるように、入り口では目一杯“ハードルを下げる”ことを意識してください!。

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