今日は、先週のブログ記事(実生活に直結する“万能教科”)の最後で予告しました、理科の“置き換えシリーズ”の1回目です。
言葉で説明されてもイメージしづらい理科の重要事項を、“何かに置き換える”ことで、理解に近づくことを試みた記事です。
今回は、中学2年の“天気”の分野に出てくる“水滴”についてです。
“雲のでき方”の話などにつながる“大事な入り口”ですが、苦手な人にとって言葉ではイメージしづらい部分も多く、なんとなくの理解で流してしまっている人も多いはずです。
そんな方に、理解に近づくための“置き換え”を一つ紹介したいと思います。
まずは教科書的な説明から
身の回りにある“水滴”を想像してみてください。
冷たい飲み物をコップに注いだ後にできる“コップの表面の水滴”。
寒い冬、窓につく“水滴”。
何でもいいんです。
何か一つ頭の中に思い浮かべたら、まずは以下の“水滴についての教科書的な説明”に目を通してください。
「コップの表面につく水滴は、空気の温度が下がって水蒸気を含みきれなくなったときに起こるもので、今まで気体で見えなかった水蒸気が液体に変わって見えるようになったものです。」
おそらく、理科が苦手な生徒はこの段階で“チンプンカンプン”です。
なぜなら、説明の中に“目に見えないものが多すぎるから”。
空気も水蒸気も目には見えません。
その目に見えない二つが関わりあう中で、“ふくみきれる、きれない”と言われても、まったく“ピンとこない”のです。
では、どうするか。
こんな時のための“置き換え”です。
言葉を物に置き換える
例えば、空気を“箱”に、水蒸気を“ボール”に置き換えてみます。
つまり、空気を箱という“入れ物”に、そして水蒸気をその中に“入れる物(ボール)”に見立てたというわけです。
ここから、先ほどの教科書的な説明に被せる形で見ていきます。
今、箱の中には“限界までボールが入っている”状態で、これ以上は入りません。
そこから気温が下がると、なんと“箱が小さくなってしまう”のです。
つまり、気温によって“箱の大きさは変化する”ということ。
すると、限界まで詰め込まれていたボールはどうなるでしょうか。
当然、箱が小さくなったことによって“入りきらなくなり”、あふれてしまいます
このあふれ出てしまったボールが“水滴”ということです。
どうでしょうか。
箱とボールという目に見えるものに置き換えた結果、いくらか分かりやすくなったのではないでしょうか。
結論
置き換えからイメージを掴むことができたら、あとは積極的に“他の例にも当てはめてみる”ようにしてみてください。
そうすることで“完全な理解”に近づきますし、何より受け身ではない“主体的な学習”ができるようになります。
言葉でイメージしづらいものは“何かに置き換えて考える”。
次回もお楽しみに!