シリーズ4回目となる今回は、“不定詞”について。
ここも生徒たちにとっては“なかなかの鬼門となる単元”です。
入り方次第で“便利な文法”となるか、“色々ありすぎてよく分からん”となるのか、大きく分かれるところです。
だからこそ、ここでも意識するのは、“表現法を増やす”ということ。
これをテーマに、さっそく見ていきます。
こんな時、どうするか
例)I like baseball.(私は野球が好きです)
“好き”という一般動詞を使ったシンプルな英文。
これは大丈夫だと思います。
ですが、既にここにも“違和感があります”。
英文自体に間違いはありませんが、内容に注目してみてください。
“野球が好き”な人の中には、“自分がプレーするのが好き”な人もいれば、“プレーしているのを見るのが好き”な人もいます。
そうすると、こんな文が書きたくなりませんか?
例)私は野球をするのが好きです。
例)私は野球を見るのが好きです。
しかし、ここで問題が発生します。
これまでに学習した文法事項では“表現出来ない”という重要な問題です。
“原則”を印象付ける“仕掛け”
“一つの英文に動詞は1つまで”。
この原則を覚えているでしょうか。
今回の例文は、その原則に“引っかかります”。
“野球をするのが好き”。
“野球を見るのが好き”。
色を付けた部分が動詞です。見事に短い文に“2つの動詞があります”。
もちろん、ルールを破って動詞を2つ“ただ並べるだけ”なんてことは出来ません。
では、どうするか。
こんな時のために、しっかり“抜け道が用意されてある”ということで、本題の“不定詞”に入っていくことになります。
関連性を見せる
ここでも意識したのは、“疑問”と“気づき”。
例えば、今回出てきた“一つの英文に動詞は1つまで”という“原則”。
英語学習においては“超”がつくほどの基本事項ですが、生徒たちには以外なくらい浸透していないことが多い。
その証拠に“I am play baseball.”なんて英文を平気で書く生徒を見るというのも、よくあることではないでしょうか。
そんな生徒たちに、今回のような動詞が2つ出てくる文の書き方を指導する時は“大チャンス”。
やり方次第で、“原則”をしっかり印象付けることができます。
結論
今回は、不定詞という文法の学習における“導入部分”について、1つの方法を紹介させていただきました。
ですが、不定詞は“ここからが本番”。
“表現法を増やす”という観点から見ていても、知らず知らずのうちに“知識の押し売り”になっているのはよくあること。
そこで次回は、まだまだ生徒たちを悩ませる不定詞の“本編”について、お話させていただこうと思います。お楽しみに!