嘘をつく“理由”

“宿題するの、忘れてました”

塾で働いていると、生徒の口からこの言葉を聞く機会は“非常に多い”

こんなことが2,3回続けば、誰でも嘘を疑うところですが、そんな時、どうするか。

バシッと一喝する人、論理的に詰める人、割合にサラッと流してしまう人。

対応の仕方も様々だと思います。

ですが、今回お話したいのは、その中のどれが一番良い対応かと言うことではではありません。

仮に生徒の主張が嘘だったとした場合、そもそも“なぜ、嘘をつかなくてはいけない状況になったのか”

そして、そこから何を感じ取る必要があるのか

それを考えなくては根本的な解決にはなりません

今回は、その辺りを具体的にお話させていただきたいと思います。

“嘘をつく“理由”” の続きを読む

化学変化を“簡単に”(理科シリーズ⑪)

シリーズ11回目となる今回のテーマは、“化学変化”について。

中学1年までは何とかギリギリ耐えられた理科嫌いな生徒も、ここで脱落してしまうことは少なくありません。

そのくらい、苦手な生徒たちからすれば、“何をやっているのか分からない”という印象のはずです。

そこで今回は、そんな“化学変化”に対するハードルを下げられるだけ下げたいと思います。

“化学変化を“簡単に”(理科シリーズ⑪)” の続きを読む

文章題の“攻略法”

“計算はまだいいけど、文章題がとにかく苦手”

小学生のみならず、中学生でもこういった生徒は“たくさんいる”と思います。

ただ、だからと言って、がむしゃらに“演習を繰り返せ”と言うのも、効果的ではありません。

そこで今回は、文章題を攻略する“きっかけ”となるお話を一つ、紹介させていただきたいと思います。

“文章題の“攻略法”” の続きを読む

視点を変える力

“押してダメなら、引いてみる”

物事に行き詰まった時、よく言われる言葉です。

ただ、物理的な押し引きを言っているわけではないので、これが口で言うほど簡単でないことは、みなさん知っての通りだと思います。

そのため、楽でないことは百も承知ですが、勉強に苦手意識が強い生徒ほど、この手の力が貧しいのも“また事実”

そこで今回は、物事に取り組む際に必要となる“視点を変える力”について、勉強の場合を例にお話します。

視点を変えられない人の特徴

視点を変える力が“貧しい人の特徴”とは何か。

これはズバリ、習ったことが“そのままの形”で出てくると思っているところです。

言うなれば、バッティングセンターと同じ。

自分が調節したスピードとコースに投げてくることが分かっていないと“打てない”ということです。

しかし、実戦となれば話は別。

相手も当然抑えようとしてくるわけですから、こちらの思った通りには投げてきてくれません。

勉強の場合も同じで、いつも習ったままの状態で出題していては、全員が解けてしまいます。

当たり前ですが、出題者もそこで“ひと工夫してくる”わけです。

では、どんな時にその力が求められるのか。

具体例と共に、お話します。

具体的に言うと“こんな時”

例えば、二等辺三角形の性質を習ったとき。

“二辺が等しい三角形は二等辺三角形”

あるいは、“底角が等しければ二等辺三角形”ということを、ここで知ります。

問題は“ここから”

もし、今の段階で、この知識は問題に三角形が絡んできた時に使うものだと感じた人は、“要注意”

その状態では、視点は“変えられそうにありません”

まずは、二等辺三角形の性質は“三角形に関する問題の時に使うものという固定概念”を捨てましょう。

例えば、円に関する問題。

円の中心から円周に向かって引いた直線というのは、“半径”になります。

つまり、“等しい直線”です。

ということは、その二つの直線を使って作られた三角形というのは、二等辺三角形ということになります。

どうでしょうか。

円に関する問題となった時点で、三角形に関する知識を頭から捨てていた人には、出てこない“考え方”のはずです。

克服するには“どうしたらいいのか”

こういった考え方をするには、“どうしたらいいのか”

習った知識に“当てはめよう”という考え方ではなく、習った知識を“活かそうという発想”に切り替えましょう。

そうすることで、徐々に学んだ知識の使い方が上達していきます。

結論

“視点を変える”という力は、一朝一夕で身に付くものではありません。

しかし、才能の有る無しに関わらず、努力によって身に付けられる力であることも確か。

今回、お話した内容が、その“努力の助け”になれればと思います。

平安時代の“つかみ”(地理・歴史シリーズ⑬)

先週に引き続き、今週は平安時代の“つかみ”になります。

税の重さに耐えかね、与えられた田んぼを放って逃げ出す人々が現れ始めた奈良時代。

国民から納められた税で運営を成り立たせている国としては、見過ごすわけにはいきません。

そこで、人々のモチベーションを上げるべく、ある一つの“ルール”を作ったというところまで、お話していました。

今回は、その“ルール”がもたらした結果とは、“どのようなものだったのか”

そこに焦点を当てた“つかみ”を紹介させていただきます。

モチベーションを上げることの難しさ

勉強しない我が子のモチベーションをあげるのは、“とても難しい”

保護者の方々も一度は経験したことがあると思います。

そのくらい、やる気のない人を動かすのは、難しいということ。

それは、昔も今も変わりません。

そこで、当時の人はこの状況で、“どのようにしてモチベーションを上げようとしたのか”

まづは、生徒の皆さんにそれを考えてもらうことがポイントになります。

そうすることで次の展開に入ったとき、より内容が頭に残りやすくなるはずです。

自分の“土地”を持つチャンスが生まれる

では、ここからが本題。

国はこの状況で、“どうしたのか”

結論から言いますと、“墾田永年私財法”というルールを作ってしまいます。

これは読んで字のごとく、自分たちで新たに開墾した土地であれば、“永久に自分たちのものににして良いよ”というもの。

ん??となりませんか。

たしかに、これで人々のモチベーションは上がるかもしれない。

けど、これでは、せっかく国が土地を管理するというやり方に切り替えたのに、国の持ち物ではない“個人の土地”が増えてしまうことになります。

これでは、元の状態に逆戻り。

これが、人のモチベーションを上げることの難しさです。

うかつに相手に歩み寄ろうとすれば、結局は自分たちの首を絞めることになってしまいます。

では、ここからどうなっていくのか。

ここでまた、生徒の皆さんに想像してもらいましょう。

手にした土地を“どうするか”

“元の状態に戻ってしまった”ということは、また“土地の奪い合い”が始まるということです。

でも、せっかく苦労して手に入れた自分たちの“土地”、簡単に手放したくはありません。

そこで、腕っ節に自信のない貴族たちは、自分たちの身内に武芸を習わせて備えることにします。

そうです。

これが“武士”の誕生につながる最初の段階となるのです。

結論

モチベーションを上げるつもりが一転、逆戻りを起こす“きっかけ”となってしまった今回の出来事。

しかし、モチベーションを上げることの難しさ、モチベーションが上がった人々の動き方など、“今と変わらない人間の思考”がここでも垣間見えました。

そこを“つかみ”として、頑張ってみてください!

“意味”を求める前に

“勉強なんてやる意味があるのか”

子供の頃、誰しも一度は抱いたことのある疑問ではないでしょうか。

そこから大人になり、自身も子供を持つ立場になった時、子供から同じ疑問をぶつけられることになります。

そんな時、なんと答えるでしょうか?

意味があることは、経験上でなんとなく分かってはいる。

けど、それを子供が納得出来る形で言葉にすることが出来ない。

今回は、そんな方に向けたお話です。 ““意味”を求める前に” の続きを読む

“書き換え問題”の攻略法(英文法シリーズ⑬)

“同じ意味(内容)になる文に書き換えなさい”

文法問題の中でも、特に苦手な生徒が多いタイプの問題です。

ところが、この手のタイプの問題を得意とする生徒も一定数はおり、ラクに得点源にしているのも事実なんです!。

一体、“両者のどこに違い”があるのか。

実は、ある“視点”の違いがこの差を作っているんです。

そこで今回は、両者の“差”を分ける“視点の違い”について、お話していきたいと思います。

““書き換え問題”の攻略法(英文法シリーズ⑬)” の続きを読む

集中力について考える

“集中力がない”

あるいは

”落ち着きがない”

現状、成績が思わしくない生徒さんや、その保護者の方は、大なり小なり抱えている悩みだと思います。

塾を検討されている保護者の方が、このような相談をするのは“よくあること”です。

そこで今回は集中力を身に付けるには、“どうすればいいのか”ということを、具体的に考えていきます。

“集中力について考える” の続きを読む

数字を“言語化”する能力

“算数や数学は、数字を扱う教科”

だから、“数字に弱い人は、なかなか大変”

そう思っている方

それが、“そうでもありません”

むろん、数字に強いに越したことはありませんし、数字を扱う教科という認識に間違いもありません。

ただ、“話はそこまで単純ではない”ということなんです。

算数や数学の力を伸ばそうと思った時、求められる力は“他にもあるんです”

今回はそのことについて、具体的にお話します。

“数字を“言語化”する能力” の続きを読む