飛鳥時代の“つかみ”(地理・歴史の学習シリーズ⑪)

前回の古墳時代に続いて、今週は飛鳥時代の“つかみ”になります。

古墳時代では、リーダーとなる権力者が現われ、古墳と言う“お墓”によって、その力を示していたことをお話しました。

色々な場面で権力争いが激しくなっていた当時ですが、そこからどう展開していくのか。

今回も“土地”を一つの切り口とした“つかみ”を紹介させていただきたいと思います。

争いが絶えない状況を“どう捉えるか”

前の時代から続くことですが、この時代も内輪の争いが多く、それに勝ったところが支配力を強めていました。

でもこれって、結構ヤバい状態なんです。

外国からすれば、非常に狙いやすい。

例えば、スポーツでも、内輪揉めしているチームに勝つのは簡単そうに思えませんか?

勝手に自滅してくれそうなイメージ。

それと同じです。

当然、マズイですよね。

そこで、この時代、最大のポイントとなる“変革”が行われます。

争いの“種”をなくす

これまで、争いの“種”となっていたのが“土地”でした。

土地を奪い合うことで“争い”が生じ、その勝ち取った土地によって、“権力”が生まれました。

そこで、この争いの“種”となっていた、土地や人の管理をすべて“国が行う”という方向にシフトしていきます。

誰かの所有物ではなく、“すべて国の所有物とする”

こうすることで、争いの“種”は消すことが出来ます。

この大きな変革さえ“つかむ”ことが出来れば、あとは簡単。

この後、どういった展開になるのか想像してみてください。

毎度のことになりますが、人が考えることは、いつの時代も“だいたい同じ”です。

“税”というシステムの誕生

国がすべてを管理すると言っても、誰がするのか!?。

結局は、その土地に住む人たちにやってもらうしかありません。

ただ、それでは“これまでと同じ”になってしまう。

そこで、今回は国から“貸し与える”という形で、それぞれの人に決まった広さの土地を与えていく。

そして、人々から“税”を徴収するという方針を打ち出します。

今で言う“税金”と同じようなもの。

働いて得たものの一部を国に納めさせ、国はそれで運営を成り立たせていきました。

今と同じようなシステムが、すでにこの時代に誕生していたというわけです。

結論

国が“土地”“人”を管理する。

“つかみ”として、これは大きな変革になります。

それを逃す手はありません。

この大きな変革を一つの軸として、間の細かい知識を肉付けしていく。

その意識で頑張ってみてください!。

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