計算力を鍛える。
計算力が足りない。
普段良く耳にするこれらの言葉ですが、“計算力”とは何を指しているのでしょうか。
“正確性”のことでしょうか?。
それとも“スピード”のことでしょうか?。
こう考えると、けっこう議論の余地がありそうなテーマに思えてきます。
そこで今回は、計算力の有無を“どこで判断するか”について考えていきたいと思います。
計算力とは何か
個人的には、計算力の有無は“計算スピード”で判断しています。
なぜかと言うと、試験には制限時間があるからです。
どれだけ正確性があったとしても、時間内に解ききれなければ、意味がありません。
だからこそ、正確性は前提として含まれた状態で、とにかくスピードを上げることを意識して普段から取り組む必要があります。
途中式に対する考え方
ただし、スピードを上げるために“やってはいけないこと”があります。
それは、“途中式の省略”です。
ついつい面倒くさがって、途中式を書かずに計算しようとする生徒がいます。
よほど計算力に自信のある生徒はいいですが、中途半端なレベルの生徒がやってしまうと、かえって逆効果。
途中で分からなくなって何度かやり直していたら、途中式を書く分の時間くらいは、すぐに使ってしまいます。
スピードを上げるためとはいえ、むやみに“正確性”を犠牲にするわけにもいきません。
そこは、それ以外の無駄を減らすという形で、スピードアップを狙いましょう。
目指すのは“速くて正確”
これが、普段から絶えず意識しておくべき目標になります。
それを意識してさえいれば、計算スピードはドンドン速くなりますし、そうするとその分だけ多くの問題を解くこともできます。
その意味でも、やはり“計算スピード”は、計算力の有無を判断する上で、重要なポイントになることは間違いありません。
結論
計算=基礎。
あるいは、計算=簡単という印象の方は多いかも知れません。
けれど、計算力ほど色々な場面で重要となる力も、“なかなかありません”。
中学3年の受験生になって、満足に計算もできない。
そんな危機的状況に陥らないよう、“早め早めの対策を心がけて”、頑張ってください!