“いつも一緒に遊んでるのに、何で○○はいつも良い点数がとれるんやろ”。
“いつ勉強してるんやろ”
テストの返却時、こんな風に思ったことのある生徒さんは、以外と多かったりすると思います。
自分たちが遊んでる時に、必死に勉強してた生徒なら分かる。
でも、同じように“遊びほうけていた”はずなのに、結果が悪かったのは自分だけ。
こんなことって案外よくあることです。
でも両生徒の間にある“違い”が分からなければ、結果の悪かった方の生徒は、この先も状況が変わりません。
そこで今回、その“違い”についてお話します。
“勉強量”の前に考えてほしいこと
両者の差を考えるとき、大半の人が考えるのは勉強量だと思います。
“実際には陰でものすごく努力してるんじゃないか”って。
もちろん、それもあるかもしれませんが、それ以前にもっと大きな“違い”があります。
それは“メリハリがつけられるかどうか”ということです。
塾に授業を受けに来た時の様子から
例えば、塾に授業を受けに来た生徒の様子から見比べてみます。
A君・・・塾に来て席に着くなり雑談から始まり、先生に止められるまで話し続けている生徒。
B君・・・すぐにテキストを開いて、前回の続きからスタートしている生徒。
塾には放課後、友達と遊んでから来る生徒もたくさんいます。
すると、A君のように遊んでいた時の気持ちの状態で塾に来て、雑談からスタートなんていうのも珍しいことではありません。
それに対してB君は、雑談に夢中になっているA君をよそに、すでにスタートしています。
塾に来ているときに限らず普段の学習から、この“メリハリの有無”が両者の差につながっているのです。
ならば、どうするか
勉強になるとメリハリがつけられず、ダラダラしてしまう最大の要因は何か。
それは“何をすべきかが分かっていない”ということです。
遊びの場合なら、やりたいことがはっきりしているだけに迷いなく楽しめます。
ところが勉強になったとたん、勉強の苦手な生徒は“何をすべきか”が分からないだけに、着けようにも手が着けられない。
その結果が、ダラダラするばかりでなかなかスタート出来ず、無駄に時間だけが過ぎていくという悲しい状況を生んでしまうのです。
これで“どうするかがハッキリ”しました。
まずは“その日にやることを明確にする”ということからはじめてください。
そして“明確にしたやること”にゴールを決めて物事にあたるようにします。
そうすれば、終わりが見えているだけに行動に移りやすく、ある程度の“メリハリ”をつけることが出来ます。
結論
メリハリの有無は学生の間だけでなく、大人になっても社会生活を送るうえでとても大切な力です。
ただ、大人でも皆が皆、メリハリをつけられるわけではありません。
それだけに、子供たちが簡単に身につける力ではないのも確かです。
でも、そうは言っても普段からメリハリをつけた生活を送れるかどうかは、成績に大きく関わってきます。
すぐに何とか出来ることではありませんが、少しずつでも改善する努力を続けましょう!