何から手をつければいいか分からない
勉強嫌いな生徒を保護者や本人が“なんとかしなければ”という気持ちになったとき、まずはどうするべきか。
それは、とにもかくにもまずは“動き出す”こと。
勉強嫌いの生徒
“やることが多い”
“興味がない”
“面白くない”
こんなことを言いながらウダウダしている生徒に、“いい加減に少しは勉強しろ”なんて言ったら、決まったように返ってくる言葉がコレ。
“何から手をつければ良いのか分からない”という言葉です。
そんな生徒にアレコレと細かい指示をしてあげようなんて考えてはいけません。
勉強嫌いな生徒は、“手をつけなければいけないものだらけ”というのが現状なんです。
そんな現状の生徒に、細かい戦略的な話は意味がないし、興味を持ってくれることもない。
だったら、どんな言葉をかけてあげれば良いのか。
それは“何でも良い、何から始めても良い”という言葉をかけてあげるのが良いんです。
まずは“動き出すこと”が現状を変えるために最優先かつ最も大切なことなんですから。
具体的には
何でも良い、何から始めても良いのは確かですが、それじゃ結局どうしたら良いのか分からないと言う人も多いと思います。
その場合は、自分の好きな教科(もしくは、好きとまで言えなくても嫌いじゃない教科)から始めてください。
人は誰しも“出来る”ことより“出来ない”ことに目がいきがちです。
そうなると苦手教科の克服に気持ちが向くかもしれませんが、それは初めからハードルの上げすぎによる失敗につながります。
大切なのは“動き出すこと”と“継続すること”。
それを頭において、自分にとってハードルの低いものから確実に克服することを心がけてください。
さらなる“狙い”も
勉強が嫌いな生徒に共通する特徴は“自信のなさ”です。
要は勉強に関して“良い結果”を残したことがない。
それが自信を持てない“原因”になっているのです。
だからこそ、初めは自分にとってハードルが高くない教科から手をつけることで、“結果を出す”ことに集中してください。
結果が出ると
当たり前ですが、多少の自信がつきます。
そうすると自信が持てなかった頃にはなかった“勢い”が生まれ始めます。
苦手教科への取り組みは、それからです。
まずは、小さな自信を積み重ねることを大切にしてください。
結論
人の気持ちというのは面白いもので、好きではないことでも結果を出し、周りから評価されることで、良くも悪くも“快感めいたもの”を感じます。
すると“次も良い結果をだしてホメられたい”とか、“前回がマグレだと思われたくない”など、一度は上げた評価を落としたくないという心理が働きます。
そうなれば、しめたものです。
この好循環を作ることが出来たら、苦手教科の克服もかなり前進しています。
“何から手をつけたら良いのか分からない”という生徒さんや保護者さんは、ぜひ一度参考にしてください。