最初の”きっかけ”を掴むために
勉強が大嫌いで、やらずに済むのなら当然にやりたくない。
こんな風に思っている生徒でも、必ずどこかの場面では勉強せざるを得ない時がやってきます。
周りから大幅に出遅れ、しかもこの期に及んでまだ”ヤル気”になれていないような生徒が、簡単に結果が出せるほど甘くはありません。
しかし、次々に行われるテストで結果が出せなければ、状況はますます悪くなるばかり。
そこで、なんとかして”きっかけ”が欲しい。
誰でもそう考えると思います。
そこで今回、そんな時に意識していただきたいことについてお話します。
短期勝負で、まず”やるべきこと”
短い期間で結果を出し、最初の”きっかけ”を掴む。
そのための短期勝負で必要なのは、”勉強のやり方”や”戦略”ではありません。
いかにして相手を“その気にさせるか”。
これにつきます。
それは、なぜか
人は“いい気分”の状態で作業に取り組むことで、作業効率が“グッと上がる”と言われます。
たしかに後ろ向きな気持ちでやるより、前向きな気持ちで取り組む方が”はかどる”というのは、自然に理解出来ること。
そう考えると、今、目の前にいるのは”出来ることならやりたくない”と考えている、“ヤル気のない状態”の生徒です。
そんな生徒に”正しい勉強のやり方”や”細かい戦略的な話”をいくらしたところで、ほとんど聞いていないも同然です。
“その気にさせる”ための具体例と注意点
それでは、ここからが具体的な話です。
“その気にさせる”といっても、どのようにするのか。
ここで注意しておきたいのは、生徒たちはとても敏感だということ。
“その気にさせる”と言っても、安っぽい”褒め方”をするのは、かえって逆効果。
おだててやらせようとしていることを、すぐに見透かされてしまいます。
ならば、どうするか
例えになりますが、想像してみてください。
自分とAさんが話している時、Aさんから“Bさんがこの前、あなたのことをものすごく褒めていたよ”と聞かされたら。
“○○さんがいてくれたから、ものすごく助かった”。
“○○さんは、ものすごく仕事ができる”。
こんな話が、自分のいない所でされていて、それを人づてに聞いたとしたら。
これは、ものすごく嬉しくなりませんか。
きっと“ヨシ、今日も頑張ろう!”という気になるはずです。
直接は言わず”人の口を借りる”
自分の口から直接伝えるとわざとらしくなる場合でも、第三者の“口を借りる”ことで相手の受け取り方がまるっきり変わります。
その場にいない人間が、“実はこんなことを言ってたよ”というようにするのがポイントです。
結論
ここまでやって来なかった分は、確実に負担として自分自身にのしかかってきます。
それだけに、やるべきこともやらずに“結果が出る”なんてことは決してありません。
ただ、やらせる前の“一工夫”で、その後の展開が大きく変わるのは確かです。
短期勝負は“勢い”が大切です。
その“勢い”をいかにして生むか、ぜひ一度、考えてみてください。