緊張は“パフォーマンスをさげるのか”

“試験になると緊張からか、思ったような結果が出せないんです”。

生徒や保護者の方々から“よく聞く話です”

この後に決まって続くのが、“どうすれば、緊張せずに試験に臨めますか”という質問です。

こんな時、私がいつも感じているのが、“はたして緊張しないことが本当に良いことなのか”ということ。

確かに度を超した緊張の仕方は、パフォオーマンスに与える影響という意味で“マイナス”かもしれませんが、“まったく緊張しない”というのも考えもの。

そこで今回は、“緊張との付き合い方”について、一つ紹介させていただきます。

“緊張=悪”というわけではない

“今までの人生で1回も緊張したことがない”。

こんな風に豪語する人がいたとします。

一見すると自分に自信があって、“羨ましいなぁ”と思ってしまいそうなところですが、実は“そうでもありません”。

緊張しないというのは、“あるものが欠落している可能性がある”からです。

なぜ、緊張するのか

例えば、まったく勉強せずに臨んだテストを想像してみてください。

このテストを受けるにあたって緊張するでしょうか。

おそらく、しないはずです。

なぜなら、努力していない分、“自分に何の期待もしていない”から。

逆に言えば、緊張してしまうのは“自分に期待している”からで、それだけの“努力をしてきたから”とも言えます。

つまり、努力あるところに緊張がついて回るのは“当たり前”ということです。

こう考えると、緊張しないことが“必ずしもプラスではない”ということが、分かっていただけると思います。

では、緊張と“どう付き合っていくのか”

一番良いのは、緊張する場面に“自ら飛び込む”ことです。

ですが、そうは言っても“緊張する場面”が、なかなか思いつかない(もしくは、作れない)という方も多いと思います。

そこで、もう少し具体的に言います。

“苦手なことにドンドン挑戦していってください”。

苦手なことをするとき、人は“自信がありません”。

自信がないから、“失敗したらどうしょう”と、不安な気持ちになります。

そして、失敗して“恥をかきたくない”という思いが出てきます。

そうしたら、自然に“緊張しているはずです”。

そういった経験を数多くこなすことで、緊張しながらでも“実力を発揮する力”が磨かれていきます。

結論

試験で緊張してしまうのを克服したいのであれば、“模試をたくさん受ければいい”と考えることもできます。

ですが、練習で受けていることが分かっている模試を、本番と同じ緊張感で受けるのは“至難の業”です。

練習のための練習になるのが“目に見えています”

だからこそ、緊張感を持てる環境に“自ら飛び込む必要があるのです”

その具体的な方法の一つとして、今回の話が参考になればと思います。

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