希望的観測に潜む“危険”

模試の結果を受けて

“まだ○ヶ月あるから、ここからまだまだ伸びるぞ!”

いよいよ受験本番まで残り数ヶ月という段階で、よく聞く言葉ですよね。

確かに“その通り”かも知れませんが、この言葉には“注意すべき点”もあります。

根拠なき前向きな発言は“禁物”です。

そこで今回は、希望的観測に潜んでいる“危険”についてお話します。

“予測”するのも大切な力

“模試の結果は、今現在の実力を示すもので、そこから先の成績を決定するものではない”

ごもっともです。

ただし、“そこまでの積み重ねがあった上での話かどうか”というのがポイント。

テストで“思った点数”が取れていない人には、“二通りあります”

一つが、“伸び始める少し手前まで来ている生徒”

こういった生徒は、しっかりと努力を積み重ねてきているので、あとは何かの“きっかけ待ち”のようなところがあります。

そのため、“残り数ヶ月でまだまだ伸びる”という可能性も十分ある。

しかし、これとは逆のパターンがもう一つ。

それが、“努力を怠ってきた生徒”です。

例えば、100時間必要なところを“80時間”でなんとかする“手助け”は出来ても、“10時間”でどうにかすることは、さすがに出来ません。

これは、“残り○ヶ月”どうこう以前の問題。

模試の結果から、その先を“予測”して学習計画を作っていくには、どちらのパターンかを見極めておく必要があります。

“楽観”するでもなく、“悲観”するでもなく

そして、どちらのパターンであっても大切なのは、“現状”をしっかり押さえ、残り時間を絶えず意識しながら、今やるべきことを“淡々と進めていく”ことです。

伸びるか、伸びないかは“これまでの取り組み”“これからの取り組み”の両方で決まります。

これまでしっかり取り組んできた人は、自信を持って“ここからも取り組んでいく”

ここまで努力出来なかった人は、残りの時間で“何をどこまでできるか”を冷静に考える。

両者とも“それしかありません”

結論

“まだ○ヶ月あるから・・・”。

前向きな発言ですが、そればかりで“お茶を濁している”わけにもいきません。

模試の結果から、“何を受け取るか”

希望的観測を捨て、真っ向から向き合うことを心がけてください。

それが必ず、次に活きるはずです!

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