“濃度”に慣れよう(理科シリーズ⑧)

“質量パーセント濃度”

いかにも難しそうな言葉です。

“濃度”に関する話は、中学校だけではなく小学校でも出てきますが、ここを苦手とする生徒は非常に多い。

ですが、当然“容赦はありません”

色々な場面で、事あるごとに顔を出してきます。

つまり、ここを突破できないのは“致命傷”

そこで今回は、苦手とする生徒が多い“濃度の理解に迫りたい”と思います。

理解の“妨げ”は何か

今回、意識するのは、何が理解の“妨げ”になっているのかということです。

そのため、ここで長々と質量パーセント濃度についての解説をする気はありません。

授業を聞いても、参考書を読んでも、いまいち“ピンとこない”

そんな生徒は、“コレが原因ではないか”と個人的に考えていることを一つ紹介します。

まずは、これだけ押さえる

例えば、“濃度30%の食塩水”とは、どういうことか?

これを説明出来るでしょうか。

これが理解出来ない人は、おそらく文中に百分率が含まれたことで、イメージが出来ていないことが原因です。

逆に言えば、コレさえ理解出来れば大丈夫!

濃度(%)とは、“全体を100個に分けた時のいくつぶんか”という事でした。

つまり、“濃度30%の食塩水”とは、食塩水全体を100個に分けた時、そのうち“30個分が食塩”という事を表しています。

百分率(%)なので、まずは全体を100等分し、そのうち何個分なのかを考える

それだけのことです。

あえて“公式”には頼らない

では、もう一つ具体例を用いて確認していきます。

例)濃度30%の食塩水300gに溶けている食塩は何gか?

これも、先ほどと同じです。

濃度30%とあるので、食塩水全体を100等分したうちの30個分が食塩ということ。

これを式で表すと、“300÷100×30=90”となり、食塩90gということが分かります。

これを理解しないままに公式に当てはめることに頼ってしまうと、問題文を少しイジられるだけで、たちまち対応出来ない可能性が出てきてしまいます。

結論

安易に公式に頼ると、機械的処理に陥って、考える力がつかなくなったり、公式中に出てくる言葉に拒絶反応を示したりすることは“よくあります”

そのため、入り口ではあえて公式を使わず、根本的理解に努める。

それを意識していれば、“きっかけ”が掴めます

そして、“きっかけ”さえ掴めれば、結果として“公式”に当てはめるだけだった時よりも、応用問題に対応可能な“下地”が出来上がっているはずです!。

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