授業の遅れにどう対応するか
自分の中学校時代も、今の生徒の中学校でも授業は後ろに倒れることが多い。
社会科の「公民」なんかは、その典型。
おまけに今年は、3ヶ月近い休校期間があった。
まともなやり方では到底、間に合わない。
「異なる単元を合わせて学ぶ」、「夏休みを短縮する」、始業前の「朝学」を授業扱いにするなど、県教委の要望を元に学校現場は、色々と対策しょうとしている。
ただ、再開後の授業は、担当する先生の力量や学校側の考え方で大きな違いが生まれる。
そして、それに生徒は振り回されかねない。
通っている学校によって、生徒が長かった休校期間のダメージが、とても大きいものになったり、比較的、小さくて済んだり。
そこは結構、運まかせのところがあったりする。
そこで、「運まかせ」なんてノン気なことを言ってられない中3生は、自衛しなくちゃいけない。
そこでアドバイスをひとつ。
ピンチをチャンスに
(1)3ヶ月の遅れを取り戻すため、授業がスピードアップされている場合
授業がスピードアップされると、当然に定期テスト範囲が広くなる可能性が高い。
定期テストの結果が大きく影響する「内申点」を考えると、ちょっと焦りを覚えるのが普通の生徒。
普通でない生徒は、こう考える。
「これはチャンス!」と。
「範囲が広くなる=難しい試験」ではない。
例えば、問題文の長い問題と短い問題の場合と同じ。
問題文が長くなると“ 難しい”と感じる生徒が多いが、実はそうでもない。
長い問題文中に回答へのヒントがいくつも隠れていることが多いのだから。
それに比べて、短い問題文は実際に解きにかかると、解答へのヒントが少なくて難しいことが多い。
このような視点を応用して見れば、「試験範囲が広い」のは得点しやすい試験と言える。
というのも、定期テストは、普段の学習の習熟度を測るもの。
そこから考えて、指定した範囲の中で、一切の出題がなかった部分が存在するような出題は考えにくい。
結局、「試験範囲」が広いときは、「広く浅い知識で得点出来る問題」が多くなりがちなのだ。
だから、試験範囲の広いときは、基本問題に焦点を当てて、範囲のすべてに触れておく。
これが、とにかく大事。
範囲の広さを理由に、ヤマを張ったり、一部の単元を捨てるような多くの“残念な生徒” に、しっかり差をつけよう!
P.S. 次回以降に、「3ヶ月の遅れ」を、プリントその他で補う場合について、アドバイスします。
ご期待ください!