“宿題するの、忘れてました”。
塾で働いていると、生徒の口からこの言葉を聞く機会は“非常に多い”。
こんなことが2,3回続けば、誰でも嘘を疑うところですが、そんな時、どうするか。
バシッと一喝する人、論理的に詰める人、割合にサラッと流してしまう人。
対応の仕方も様々だと思います。
ですが、今回お話したいのは、その中のどれが一番良い対応かと言うことではではありません。
仮に生徒の主張が嘘だったとした場合、そもそも“なぜ、嘘をつかなくてはいけない状況になったのか”。
そして、そこから何を感じ取る必要があるのか。
それを考えなくては根本的な解決にはなりません。
今回は、その辺りを具体的にお話させていただきたいと思います。
嘘をつくのは“子供だけではない”
“子供は嘘をつくという前提で、100%信じきらないようにしなくてはいけない”。
塾で働いていると、こういった話を聞くこともありますが、そもそも嘘をつくのは子供だけでしょうか?
大人になれば、成長とともに一切嘘をつかなくなるでしょうか?
そんなことはありません。
生きていれば、大人であろうと子供であろうと、大なり小なり嘘をつくことはあると思います。
もちろん、犯罪につながるような嘘はいけませんが、小さな失敗の一つや二つ、無かったことにしたくなる気持ちは、誰だってあるはず。
つまり、“子供だから嘘をつく”という考え方は捨てたほうが良さそうです。
では、子供がつく嘘をどう捉えたらいいのか。
具体例を交えてお話します。
なぜ、嘘をつくのか
例えば、夏休みの課題をイメージしてみてください。
各教科から“それなりの量”の課題が出ると思いますが、どんなに怠け者な生徒でも、一切の課題に手をつけずに夏休み明けを迎えるケースは“ほとんどない”と思います。
では、どの課題に手を付け、どの課題を放置してしまっているのか。
自分がどうだったかを思い出してください。
おそらく、自分にとって“やりやすい”と感じるものから手を付け、目処が立たない、“どうしたらいいか分からないもの”を後回しにする人が多いはずです。
要はそれだけのこと。
やる気がなかったり、怠けたりしているということ以上に、“どうしたらいいか分からない”。
そして、そうこうしている間に時間だけが過ぎてしまい、先生を前に開き直るわけにもいかないので、もっともらしい嘘で言い訳をしているだけのことです。
そこから“何を感じ取るか”
子供の言う“忘れた”が嘘の場合、それは裏を返せば“分からない”と言っているのと同じです。
夏休みの課題と同様、“やれそう”と思えることであれば、早々に終わらせているはず。
それが出来ていないとなると、なかなか手を付けられずにいるという状況をどうするか、早急に考える必要があります。
課題を出すことの意味は、こういったところにもあるのです。
結論
大切なのは、嘘を見抜くことではなく、嘘をつかなくて済む状況を“いかにして作り出すか”ということ。
課題を出すこと一つを取っても、絶えずそういったことを意識していきたいと思います!。