「練習は試合のつもりで、試合は練習のつもりで」。これは運動部のコーチや監督から聞いたことのある言葉。
学習塾の先生をしていて、この言葉を言いたくなるようなお話が、今日のテーマです。
塾で生徒から、チョクチョク質問されるのが、「家で勉強するとき、音楽を聴いたりするのはアリですか」ってこと。
塾の先生にもそれぞれの考え方があったりして、答も色々かと。
ただ、私自身は一言、「ナシ!」と答えます。
そうすると生徒はたいてい、「でも音楽聴きながらの方が、集中デキルねんなぁ」いうような反論をしてくることが多いです。
一見、もっともらしい意見。
「それなら、いいかぁ」っていう先生もいるかも。
でも私は、「それでもダメ!」と返します。
理由は簡単。
試験会場で「音楽は聴けない」から。
この手の話は、ホント、よくあります。
「大勢の人がいるところでは集中できない」「静かすぎる場所だとかえって集中できない」「音楽を聴きながらの方が集中できる」etc。
そんな話が出てきたとき、生徒さんにかける言葉の選択基準は一つ。
「本番の試験のためになるのか!」
本番の試験会場は、人は大勢いるし、静かだし、音楽は聴けない。
それで集中デキナイとなると、「合格!」が危うい。
集中デキナイならデキルようにトレーニングするしかないのです。文字通り、冒頭で言った
「練習は試合のように!」
なのです。
そのトレーニングをやってはじめて「試合は練習のように!」が可能になるのです。
ところで今回、なぜこんなお話をさせてもらっているのか。
それは今年が、例年にはなかった「異質の年」になっているから。
例えば、「兵庫統一模試」のように自宅で模試を受けるようなことが、この先もあるかもしれない。
昨年以前、高校受験の本番までに当たり前のようにあったプロセスが、ないのかも。
そう考えると、本番の試験でしっかり実力を発揮するために必要なこととは。
もう一度言います。
「練習は試合のように!」
この言葉を常に意識して「学習計画」をたて「学習環境」を整える。
そして「試合」は相手のあるもの。相手の出方(本試験の出題範囲その他)によって柔軟に計画や環境を見直すことが大事。
今年の受験生はホントに大変。
でも、それは皆一緒。
ならば、その「大変」を上手く乗り切れば圧倒的に有利になる。
だから、クドイのを承知でもう一度。
「練習は試合のように」
これが出来れば、合格!は君の手に!