そもそも勉強とは?
勉強しないから成績が悪い。
でも、いくら言っても勉強してくれない。
これは学習塾で良いところを探して、通わせるしかないかって考えている保護者の方へのお願いです。
まずは理屈っぽい話から始まりますけど、ゴメンナサイ。
「勉強」という言葉は、強いて勉める(シイテツトメル)と書きますよね。
コレですよ。
小・中学校でやるのは、学問じゃない。
将来高校や、特に大学へ義務でもないのに行ってやるのが学問(トウテマナブ)。
そういう学問を将来、やりたければやれる基礎力をつけるために、義務として教育するのが小・中学校の勉強。
これが面白いわけがないんです。
だから勉強が嫌いな子に、いくら勉強の大切さや楽しさ、やり方を熱心に話してもムダ。
それでヤル気になったりはしません。
成績が上がれば、ヤル気になってくれるんでは、と考えない。
ヤル気以前にとにかく努力しないと、成績は上がらないのですから。
では、どうするか。
「否が応でも、やらざるを得ない!」という環境に子供さんを置く。
学習塾で良いところを探すのならば、子供さんの現在のレベルより少し上の集団塾をあえて選ぶ。
例えば、10人の生徒がいれば、8人までは毎回のように真面目に宿題に取り組んでくるようなレベルの塾。そこでは残り2人の生徒はかなり浮いて、恥をかくことになる。
そこで「否が応でも」という環境が生まれます。
逆に10人中7人がやってこないような塾だと皆でやらなきゃ怖くない式になる。
皆と一緒に、子供さんもやって来ないグループの一員になるでしょう。
勉強(シイテツトメル)には
ある程度の強制力が必要です。
やって行かなきゃ恥ずかしい、聞かれて答えられなきゃ恥ずかしい。
成績が悪いと恥ずかしい。
その「恥ずかしい」という思いをしないためには、勉強するしかない。
この強制力を大事にしてください。
ただし子供さんにとって「良い塾」とは、現在の子供さんより少しだけ上のレベルですよ。
大手で有名だからと、あまりに現状のレベルと乖離した塾を選んでしまうと、子供さんがパンクしてしまい、元も子もない結果になるかもしれません。
逆に「生徒ひとりひとりに合った指導」を謳うような個別塾も勧められません。
そこには甘えはあっても、否が応でもという環境はなく、勉強(シイテツトメル)に必要な強制力は望めません。
厳しさのある集団塾は、きっと子供さんは嫌がるでしょう。
その時は思い出してください。
嫌いな食べ物を、子供さんの丈夫な体づくり、将来の健康を願って、何とか食べてもらうために工夫と努力をされたことを。