学習塾の先生版 間違ったテスト直しのやり方が作る負の連鎖

実は奥深いテスト直し

前回のブログで、点数を取る子と取れない子では、テスト答案が返却された後の、テスト直し(確認)の段階から大きく違うという話をしました。

「言われたらそうやなぁ」と思いながらも、「ウチの子は、それを言ってもやらんしな」と諦めが先に立つ保護者の方は多いと思います。

そこで、お聞きします。

「テストで解けなかった問題は、何度も解き直して、100点取れるようにならんとダメやで」っていうようなこと、子供さんに言ったことないですか?

「ある!」という保護者さんは要注意です。

「テスト直し」というものは、実は奥深いものなんです。毎回のように好成績をあげていて、テスト直しも自分なりのやり方があるっていう生徒はOKです。

逆にテスト直しなんか、ただやれというからやってるだけ。やり方なんて考えたこともないって生徒は要注意。

時間と労力を使った割に大して効果はあがらず、生まれるのはロスだけってことになります。

それはなぜか。

これが今日のテーマです。

何のためのテスト直しか

テスト直しの目的は、一度やった問題を繰り返し解いて、100点を取ることではありません。

基礎固めの演習として、基本問題ばかりの問題集を何度も解くことで、満点レベルまで仕上げようというのとは違います。

以前のブログにも書いた過去問を使った演習ように、テスト問題は入試問題であれ、定期テスト問題であれ、満点を出来るだけ取らせないように、作られています。

そのことを前提として、自分の目標点と現状の結果にギャップがあれば、それを埋める努力をする。

その時に、“取れていなきゃいけない問題”で失点していたもののみ、解き直せばいいのです。

例えば、今回のテストが30点や40点だった生徒が、いつも90点台ばかり取るような生徒でさえ解けるかどうかという問題を、解答を見ながら取り組んでも、全く意味ないんです。

それはおそらく、次回のテストの目標点から考えても即、捨てるべき問題です。

そんな問題に時間を取って、本来やるべき内容が手薄になったら、それこそ本末転倒。

現状の実力から考えて、とても本番でも手は出せないと判断出来るレベルの問題は、とりあえず目先の勉強範囲からはずす。

このようにムダを省くという意識が、テスト直しを意味あるものに変え、次につながるものにしてくれるはずです。

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