苦手教科の取り組み方パート2です
今日は、昨日予告していました理科を例に、苦手教科の取り組み方について具体的にお話します。
以前のブログ (理科が苦手な生徒、コレを意識して) でも触れましたが、最近は特に理科が苦手な生徒が増えています。
でも、幸いにして理科は積み立て要素の少ない教科。しっかり対策すれば、苦手科目なりに何とか格好をつけることは可能です。
しかし、取り組み方を間違えると、得意科目の学習にまで足を引っ張る結果になりかねない。
そこはくれぐれも注意しながら、どう格好をつけるか見ていきましょう。
目標点にさえ達していれば良い
定期テストにはなくて、入学試験にはある良いところ。
それは5教科の合計点が、合格最低点さえ上回っていれば合格出来るという点です。
極端な話、20点台の教科が一つあっても、他の4教科がそれをカバーして合格最低点に達していれば、合格です。
教科ごとの得点のバランスが悪かろうと、合否判定に関係ないのです。
大事なのは、このことをどれだけ意識して学習に取り組めているかが問題なのです。
たとえ5教科の得点バランスが悪かろうと、5教科合計点が合格最低点さえ上回っていれば良いという意識。
これが苦手教科の傷口を最小限に止め、いかに得意教科を伸ばすことに時間を使えるかの大きな分かれ目になるのです。
ではこれから、苦手教科の傷口を最小限に止めるための具体的な戦略を見ていきましょう。
入試に過去問は最良の友達
理科を例に苦手教科の取り組み方を考えるに当たって、まず高校入試の過去問題集をしっかり見てください。
例年、第1問は物理・化学、生物・地学の4分野から、各2問ずつの小問集合問題。
第2問から第5問までが物理・化学・生物・地学、各1問ずつの計5問の出題構成で、配点は年により、1,2点の誤差はあるものの、概ね4分野それぞれ25点。
この出題形式から何を読み取るか。
まず、やってはいけないこと。
それは理科が苦手な生徒が、せめて覚えれば済むからと生物に力を注ごうとするとき。
植物はいけそうやから力を入れて、人体や動物はちょっときつそうやから流そうなんてことは決してしないこと。
物理・化学・生物・地学の4分野はまんべんなく毎年出題されても、ひとつの分野の全単元が出題されるわけでは当然ない。
だから生物のなかで単元ごとに力の入れ方を変えると、力を入れた植物の単元からの出題が今年はゼロなんてことが起こりえるんです。
そこでやればやっただけの効果が望める生物・地学は、集中的に全単元に手をつける。
ただし、得意教科に時間的なしわ寄せが行かないよう、目標得点は生物・地学合わせて50点の60%の30点。
そこに物理・化学から50点の20%で10点を上積み出来れば、何とか理科で合計40点が確保出来る。
こうやって過去問を最良の友達としてその出題傾向や出題形式を事前にしっかり見た上で、戦略を立ててください。
その際、苦手教科は決して無理せず、かといって当然に捨てたりせず。少し抑えめの目標得点を設定して、その確保に出来るだけ時間をかけずに集中してください。
得意科目は目一杯伸ばして、苦手科目は得意科目の足を引っ張らないない程度に。
このことを頭に置いて、しっかり学習計画を立てて実行してください。
健闘を祈ります!!!