中学数学に必要な“センス”とは

クイズ番組を見ていて

最近流行のクイズ番組をテレビで見ていて時々、感心すること。「よくこんな問題の答が、すぐに浮かぶもんだなぁって」。

そんなことありませんか?

とにかく、すごい直感力というか、ひらめき力というか。

なんかもう、すごいなぁと。

自分とはレベルが違うと感じる人達ですが、ある時テレビの中で興味深いことを言ってました。

それは番組の司会者から、「なんでこんな問題の答がわかるの」って問われたとき。

その問に対し、「今回、この辺りは、ある程度対策していたので」と、さらりと返答。

なんとジャンル別に様々な問題が存在するクイズにもある程度、対策して臨んでいるということ。

一見すると直感力やひらめき力が凄まじいと思える人たちにも、実はしっかりとした準備、(言い換えれば努力)の裏付けがあることを、知りました。

ここまではチョット長い前置き。

このクイズ番組がらみの話に似たようなことが、学校の勉強にも無かったですか?

正答率10%以下のような数学の難問を、難なく解く同級生を目にしたとき。

「よくまぁ こんな問題が解けるなぁ」って。

そんな同級生を見て、「数学的センスの無い自分には、とうてい無理やなぁって感じたことありませんか?」

ここで「ある、ある!」という方へ今回、中学数学に必要な“センス”についてお話します。

センスの実体

社会科担当の先生がよく言うこと。

「社会科は暗記科目ではない」と。

これと同じように数学科担当の先生は、「中学数学にセンスは必要ない。繰り返し出題される問題の解答パターンを覚えているかどうかだけ」と、よく言います。

これを聞かされた数学嫌いの生徒の多くは、「ウソつけ」と口には出せないけど、心の中で思っていると思います。

しかし、ここであえて言います。“これは事実です”と。

むろん、あらゆるテストで毎回100点や、それに近い90点台の得点を確実に取るような生徒は別かもしれません。そこまでくるとある程度のセンスは必要かとも思います。

ただ、あくまで公立高校入試レベルの問題で、合格点を取ることのみを考えるのであれば、上記の先生の言われた言葉は事実だ!。と個人的には思います。

問題数をこなしてきた生徒なら、誰でも思うであろうこと。

それは“なんだかんだ毎回使う知識は、ほぼ同じやな”っていうこと。

結局、手を変え品を変えながら、同じことを繰り返し聞かれてるだけやなということに気付ききます。

あとはパズルを解くのとおなじ。「ああかな、こうかな」という見当づけのスピードを上げていくだけということ。

こうなると肝心になるのは、そこまで多くの問題を解き込む根気があるかどうか。

そこから考えると、中学数学に必要な“センス”とはズバリ、この“根気”くらいだろうと思います。これが「センスの実体」です。

「見当付けのスピードが上がる=直感力やひらめき力が凄そうに見える」というだけのこと。

何もないところから何かが湧いてくることは決して、ありません。

覚えるべき解法パターンを、まずは覚える。あとはそれを組合わせて、使いこなす練習をする。

特別な力を必要とするわけではありません。

ただし注意すべきこと。そして“塾の出番”

100個の解法パターンがあったとして、その100個それぞれの重要度や使用頻度は、当然に同じではありません。

私立入試でよく使うモノ、公立入試でよく使うモノ、自分の受ける試験やそのレベルに応じて優先順位は変わります。

そこで“塾の出番”。

塾の先生は、その辺りのプロです。

塾を上手く活用し、極力無駄を省きながら、自分にとって必要なものを徹底的に反復して身につける。

結局のところ、このチョットした姿勢の違いが、結果に大きく影響してきます。

そこで、最後にもう一度。

肝心なのは“根気!”です。

“毎回、同じことの繰り返しやな”と思えるところまで来たらしめたもの。

その頃にはあなたも“直感力やひらめき力が凄いな”と、周囲の人達に思われる側に仲間入りしているはずです。

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