選択問題を解くとき”できる生徒”が意識している事とは

記述問題と選択問題

“今回のテストは選択問題がほとんどだぞ!”って先生が言ったとしたら。

その時に”選択問題(4つの中から記号を選ぶような問題)がほとんど”と聞いた生徒はどんな印象を持つだろうか。

選択問題なら選択肢の数に違いはあっても、必ずその中に答えがある。

そう考えると”ラク”と思う生徒は多いのではないでしょうか。

それに比べて、記述問題(この場合、単語や用語を一つ書かせるだけといったものを含む)はどうでしょうか。

答えが分からなかったら1発でアウト。

そう考えると選択問題に比べると“ムズカシイ”というような気がしていませんか

実はその印象、“逆”なんです。

そこで今回、“選択問題=ラク”という印象の払拭と共に、選択問題を解くときに“できる生徒”が意識していること。

さらに“出来ない生徒”が陥りがちな状態についてお話します。

作問者の気持ちになって考える

仮に自分が四択問題を作問するとしたとき、作問者が意識するであろうことを見ていきたいと思います。

4つの選択肢のうち1つは正解になるのですから、ポイントは残りの3つの選択肢をどうするかです。

この3つの選択肢が見た瞬間に不正解と分かるものだったら、簡単に正解されてしまいます。

そこは避けたい!

そうすると、正解っぽく見えるきわどい選択肢を1つ2つ紛れ込ませることになる。

これが選択問題の基本的な作り方。

そこで、この“正解っぽい選択肢”にどれだけ惑わされないかが勝負の分かれ目です。

“デキる生徒”の思考

出来る生徒の頭の中に、いつも置かれている“大前提”とは。

それは、正解以外の選択肢には確実に不正解と言い切れる“根拠”があるということ。

特に高校入試問題はそうなんですが、テスト問題の作問者にとってコワイのは、“こっちの選択肢も正解と言えるんじゃないか”なんて問題を出してしまうこと。

後からとんでもないクレーム沙汰がおきて、大問題になってしまいます。

そこを作問者は承知している以上、不正解になる選択肢には決して正解になり得ない確実な“根拠”が、絶対的に存在しているんです。

出来る生徒は、これを意識して問題に当たっています。だからこそ、惑わされることが少ないんです。

デキない生徒が陥りがちな状態

デキる生徒に対してデキない生徒となるとどうか。

おそらくは作問者の考えた“正解っぽい選択肢”に翻弄されて、迷いに迷ったあげくに結局は作問者の仕掛けたワナにはまってしまう、なんてことが多いのでは。

それが証拠にテスト終了後、「どれも正解に見えてきた」なんかを毎回のように言ってるのを聞きませんか?

結論

このように選択問題は、選択肢が与えられているだけにそれに惑わされて時間を使い、あげくに不正解なんてことが多々あります。

そのせいか、記述中心のテストで30点ほどしか取れない生徒が、選択問題中心のテストになったとたんに70点、80点をバンバン取る。

なんてことを目にすることは、まず有りません。

結局、デキる生徒とデキない生徒、それぞれの実力は出題形式にほとんど影響されないということです。

そう考えてくると、“選択問題=ラク”というわけではないと分かります。

しかも兵庫県の公立高校入試問題は選択問題が中心です。英・国は約6割、社・理は約8割が選択問題です。

そこで今回お話した、

“選択問題を解くときに意識すること”というのは、覚えておいて損はないのです。

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