公立高校入試における過去問分析

入試対策において過去問分析は“必須”

こう言われると、確かに分かってはいるけど、“何をどうしたらいいかわからんねんなぁ”という方も多いのではないでしょうか。

過去問とは文字通り“過去に出題された入試問題を年度順に収録した問題集”です。

言ってしまえば、二度と出題される可能性のない問題ばかりを集めているわけですし、次の年にはガラッと傾向が変わっているかもしれません。

要するに過去問は、未来の試験内容を“保障”してくれるものではないということです。

それでは、過去問とは何のためにあるのか。

そこを知っていないと“宝の持ち腐れ”になってしまいます。

そこで今回、過去問の“活かし方”について、取って置きのものを一つ、紹介させていただきます。

まず押さえておいてほしいこと

過去問の話になると、“教科ごと”というイメージになりますが、教科別の話に行く前に押さえておいて欲しいことがあります。

それが“配点”です。

過去問を1年分でも見ていただければわかりますが、各教科とも問題ごとの配点に差がほとんどないんです。

ほとんどの人が解けないような難問も、超がつくほどの基本問題も、配点に差がありません。

つまり、解くのにかかる時間がまったく違うにもかかわらず、もらえる得点は同じという、かなり割に合わない“配点”になっているのです。

逆に言うと

配点が変わらないということは、難問が解けなくてもさほど痛手にはならないとも言えます。

そうすると、いかにしてこの難問に“振り回されないか”ということが、大きなポイントになります。

そのために必要な力

本番の試験では、もちろん問題に難易度が表示されているわけではありません。

そのため、手を出すべきか出すべきではないかの判断は、自力で行うことになります。

そのために、“取捨選択”を瞬時に行える力を身につける必要があるのです。

“取捨選択”を瞬時に行える力をいかにして身につけるか

まず、自分の中で得意分野と不得意分野をハッキリさせておくこと。

その上で本番レベルの問題を演習していき、どのくらいの難易度までなら“手を出せるか”

というのを、自分で確かめていきます。

例えば、数学なら基本的に各大問のラスト2問ぐらいは難しいことが多い。

それを知った上で、時間をかければ正解を出せそうな分野と、かけても無理と思われる分野を分けていく。

そして、時間をかければ正解を出せそうと思えた分野は、普段から少し難しめの問題まで解いておくようにします。

そうすることで自分の中に、手を出すか出さないかの“物差し”が出来てくるのです。

結論

取捨選択を瞬時に行える力を身につけると、試験本番だけでなく、普段の学習にも大きなプラスになります。

受験勉強は“時間との勝負”です。

普段の学習から取捨選択出来ることが、物事を優位に進める“カギ”になります。

ぜひ、意識して取組んでみてください!。

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