突如現れた“2階建て”

目にした方には、いったい“なんのこっちゃ”というタイトルです。

実はコレって、はじめて分数を目にした子供たちには、こんな風に感じているんじゃないかって、私の勝手な想像です。

子供たちがはじめて分数を目にするのは、小学2年生。

“なんじゃ こりゃ”の衝撃と共に、タイトルのようなイメージを持つ子がいても不思議はありません。

子供たちの想像力ってホント、凄いモノがあるんですから。

そこから考えると、大人にとっては当たり前で簡単に思える内容であればあるほど、子供たちの見え方や感じ方との間に、大きなギャップがある。

“子供と同じ目線になって”と言われたりしますが実はコレ、とても難しいことなんです。

例えば泳げる人が泳げない人と同じ目線に立つことが、簡単ではないのと同じです。

人は自分が当たり前に出来ることであればあるほど、出来ない人と“同じ目線に立つ”なんてことが、文字どおり出来ないものなんです。

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選択問題を解くとき”できる生徒”が意識している事とは

記述問題と選択問題

“今回のテストは選択問題がほとんどだぞ!”って先生が言ったとしたら。

その時に”選択問題(4つの中から記号を選ぶような問題)がほとんど”と聞いた生徒はどんな印象を持つだろうか。

選択問題なら選択肢の数に違いはあっても、必ずその中に答えがある。

そう考えると”ラク”と思う生徒は多いのではないでしょうか。

それに比べて、記述問題(この場合、単語や用語を一つ書かせるだけといったものを含む)はどうでしょうか。

答えが分からなかったら1発でアウト。

そう考えると選択問題に比べると“ムズカシイ”というような気がしていませんか

実はその印象、“逆”なんです。

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言い訳の効用

学習塾の講師が考える” 言い訳”

“言い訳”。日本人にとって、プラスよりマイナスイメージの強い言葉です。

結果が良くなかったときや失敗してしまったとき、口を開こうにも”言い訳するな”っていう空気になることありませんか?

日本人は、出た結果に対して後から”言い訳しない”のが、あたかも美徳であるかのように感じている人が多いように思います。

その証拠に、他人に対して一度くらいは”言い訳するな”と口にしないまでも心の中なかで思ったことのある人が、ほとんどではないかと思います。

しかし!です。

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テストで社会に時事問題が出題される訳

中学生と時事ニュース

最近の生徒たちを見ていて思うことの一つ。

以前から歴史が苦手(あるいは嫌い)と言う生徒が少なくないという印象に加えて最近、現在の世の中の出来事に疎すぎる生徒が増えたような気がする。

世間の“流行”には敏感。

でも、時事的な話になるとまるで関心を示さず“興味がない”の一点張り。むろんニュースも見ない。

“それでは将来困るよ”という親の声にも、まるで聞く耳を持たない、なんてことも多いのでは

ないでしょうか。

そんな中学生の状況を危惧してのことでしょうか。

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プラスに働かない頑張りをいかに修正するか

勉強が苦手な生徒に限って

定期テスト前、生徒たちの勉強の様子から、気になる場面があります。”それって、今やることかな?”と。

例えば多量の色ペンを使って、カラフルにノートまとめをしている生徒。(中学生のノ-トまとめの意味)参照

あるいは、せっせと暗記カードのような暗記するための小道具を、今頃になって作っている生徒。

テスト前というのは、問題演習を重ねながら、自分の目標点にいかに近づけていくかを考えながら勉強していく時期。

そこから考えれば、上記の例にあるような生徒は、明らかにテスト対策に遅れが出てしまっているのは、間違いない。

ところがです!

“その勉強の仕方は、あんまり意味ないよ”という声かけをしても聞き入れてくれず、さっぱりなおらない”って言う経験をお持ちの保護者の方は、多いのではないでしょうか。

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割合が苦手な子必見!

理解をさまたげる原因とは

小学校算数の最大の難所はどの単元か。

その一つとして昔からよく挙げられるのが「割合」です。

これまでも毎年のように保護者の方から、「割合でつまづいてるんです」という悩みを聞いてきました。

当たり前のように理解している大人からすれば、「割合」がワカラナイという子供に対して、なぜワカラナイのかが分からないというところかも。

でも、ワカラナイというのが分からないなんて言ってられないのも事実。

なにせ厄介なことに「割合」は、小学生の間だけでなく中学、高校、さらには大人になってまでも、確実に必要な知識です。

だからこの「割合」に関しては、子供たち得意のお決まり文句、「こんなん将来使わへんやん」がいっさい通用しないのです。

でも毎年のように、これだけ「割合」に苦手意識を持つ子が多いということは、何か原因があるはずです。

そこで今回、多くの子供たちが苦手意識を持つ「割合」について、理解を妨げる原因を探って

いきたいと思います。

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“捨てる”という言葉の本当の意味

”捨てる”とは前向きな言葉

テスト前、子供たちの会話からよく聞こえてくる「今回はこの教科“捨てよかな”」あるいは「この単元“捨てよかな”」という言葉。

子供たちはわりあい簡単にこの“捨てる”という言葉を口にします。

ところがです!

仮にこちら側からこの部分は今回“捨てよか”と聞いてみると、不思議なくらい皆一様に、少し不安そうな顔をします。

やはりどの子も“捨てた”範囲から出題されたらどうしょうと瞬間的に思うのか、日頃から大してヤル気の見えない子でさえ、こう言われると一瞬、動きが止まります。

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中学数学に必要な“センス”とは

クイズ番組を見ていて

最近流行のクイズ番組をテレビで見ていて時々、感心すること。「よくこんな問題の答が、すぐに浮かぶもんだなぁって」。

そんなことありませんか?

とにかく、すごい直感力というか、ひらめき力というか。

なんかもう、すごいなぁと。

自分とはレベルが違うと感じる人達ですが、ある時テレビの中で興味深いことを言ってました。

それは番組の司会者から、「なんでこんな問題の答がわかるの」って問われたとき。

その問に対し、「今回、この辺りは、ある程度対策していたので」と、さらりと返答。

なんとジャンル別に様々な問題が存在するクイズにもある程度、対策して臨んでいるということ。

一見すると直感力やひらめき力が凄まじいと思える人たちにも、実はしっかりとした準備、(言い換えれば努力)の裏付けがあることを、知りました。

ここまではチョット長い前置き。

このクイズ番組がらみの話に似たようなことが、学校の勉強にも無かったですか?

正答率10%以下のような数学の難問を、難なく解く同級生を目にしたとき。

「よくまぁ こんな問題が解けるなぁ」って。

そんな同級生を見て、「数学的センスの無い自分には、とうてい無理やなぁって感じたことありませんか?」

ここで「ある、ある!」という方へ今回、中学数学に必要な“センス”についてお話します。

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学習塾の先生版 受験生の苦手教科の取り組み方②

苦手教科の取り組み方パート2です

今日は、昨日予告していました理科を例に、苦手教科の取り組み方について具体的にお話します。

以前のブログ  (理科が苦手な生徒、コレを意識して でも触れましたが、最近は特に理科が苦手な生徒が増えています。

でも、幸いにして理科は積み立て要素の少ない教科。しっかり対策すれば、苦手科目なりに何とか格好をつけることは可能です。

しかし、取り組み方を間違えると、得意科目の学習にまで足を引っ張る結果になりかねない。

そこはくれぐれも注意しながら、どう格好をつけるか見ていきましょう。

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学習塾の先生版 受験生の苦手教科の取り組み方①

受験生ならば

主要5科目と言われる英語、数学、国語、理科、社会。

この5教科すべてが大好きという生徒。

そんな生徒は、これまで自分の学生時代、学習塾の講師時代を通じて、お目にかかったことはありません。

でも全教科得意と思っているかどうかは別にして、好成績&高得点、通知表評価オール5という生徒は、たまにいました。

だから好きでなくても、好成績をあげることはできるはずなんです。

「なに? 僕は好成績まで望んでもないし、取れるとも思ってない。平均点レベルで充分やって!」

「それなら尚、出来んとおかしいやろ!」

人は下手に余裕があると、なかなか本気にはなれない。

中学も1,2年生の間では、たしかに嫌いな科目や苦手な科目に食いつこうにも食いつけないのは無理ないところ。

ただ、今や受験生となると話は別。

嫌いな教科であっても、苦手な教科であっても取り組まなきゃ「合格!」の二文字が見えてこない。

そこで今日は嫌いな科目や苦手な科目に取り組むときに是非、心がけてほしいことについてお話します。

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