“なんとなく”が口癖の子、危険です

“なんとなく” という言葉の持つ意味

私たち大人でも普段、何気なしに口にしている口癖は結構あると思います。

そんな口癖のなかからひとつ、“なんとなく”という言葉を取り上げて考えてみます。

“なんとなく”。

これは私たちも日常的に使っています。

“なんとなく楽しい”、“なんとなく気分が良い”とか、“なんとなくしんどい”、”なんとなくスッキリしない”とか。

良いことにもあまり良くないことにも使います。

国語辞書によれば、“なんとなく”の意味はこう書かれています。

“言動などに、はっきりとした理由・目的がないさま”。“明確な理由はないが、漠然と”。

この本来の意味からすると、この“なんとなく”という言葉。生徒達が使うときは、ちょっと危険が多そうです。

例えば、生徒達に「この部分、理解出来た?」と聞くと、「なんとなくわかったぁ」や「なんとなくいけそう」といった答が返ってくることが多々あります。

こんな時です。

「なら、良かった」というわけにはいきません。

この”なんとなく”という言葉を生徒が口にするとき。それは生徒自身、はっきりとは理解できていないと言っているのですから。

ここで「なんとなくでも理解出来ているんなら、後はやっているうちに完璧に理解出来るようになるんじゃないの」と思われた方へ。

そんな方に向けて今回は、この“なんとなく”という言葉に潜む危険性についてお話します。

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語彙力がもたらす3つのこと

語彙力の大切さ

近頃、英語の学習において語彙力の大切さを聞く機会は多い。

それに引き換え、母国語である日本語の語彙力に対する大切さは、触れられる機会が減ってきているように思います。

これはとても危険な傾向です。

日本語の語彙力は、すべての学習に通じる根幹なのですから。

この語彙力というもの無くして、個々の教科の学習の質を高めることは困難です。

そこで今回、警鐘をならす意味を込めて、語彙力のある人と無い人の間に生まれる3つの違いについて、お話しします。

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“できる”の基準が下がると待つ危険性

テストのたびに

テストが終わるたびに聞かれる声。

「テスト勉強の時はできてたんやけどな~」「本番になると何でか上手くいかんねんな」という、子供なりの言い訳の数々。

「もう何度聞かされたんやろ」と不安になる保護者の方。

以前のブログ(本番の強さ=準備力=???)でもお話したように、本番で思いっきり力を出せる準備をどうすれば出来るか。

試験ごとにはとっても大切なトコロです。

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小学生の間につけておきたい力(英語編)

伸び悩まないために

前回のブログ(短期で成績を上げやすい科目と上げにくい科目参照の中で、英語は目に見えた成果や成長を実感するのに時間のかかる教科であるということを、お話しました。

これは間違いの無い事実です。

ただ、時間をかけた分だけしっかり成果が出るのか、必ずしもそうとは限らないのかは、別問題です。

ここで取り上げたいのは、英語の学習に成果を感じられるまでには時間がかかることを大前提にしながらも、時間をかける以上、常に成果を得ることを考えたいということです。

そこで今回、小学校の英語が「教科」となった今、中学校で伸び悩まないためにも、小学生の早い段階で、身に付けておきたい力についてお話します。

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短期で成績を上げやすい科目と上げにくい科目

数学と英語

短期で成績を上げやすいのは数学、上げにくいのは英語。これはよく言われることです。

前回のブログ(学習塾の先生版 科目の特性を生かした学習計画)では、科目の特性に合わせた学習計画の作成について、お話しました。

その中で、積上げ教科(数学・英語)は、一度身につけると、すぐには忘れにくいという特徴を活かして、積み上げではない教科(国語・社会・理科)より先行して取り組むことを、アドバイスさせてもらいました。

とはいえ、勉強嫌いで成績不振って生徒にすれば、数学と英語。嫌いな教科のダブルパンチ。先行ウンヌン以前に、なかなか重い腰が上がらないっていうのも無理ない。

では、こんな時ドウスル!っていうのが、今回のお話です。

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学習塾の先生版 科目の特性を生かした学習計画

量を質につなぐ意識

成績の悪い生徒が、テストの点数を上げるにはどうするか?

これはズバリ、勉強するしかありません。

残念ながら魔法のような方法はなく、これまで勉強してこなかったのなら、これから5時間でも10時間でも出来るようになるまで、勉強するしかないのです。

ところが!です。

同じだけの時間をかけた努力も、成果まで同じと限らないのが、勉強の難しいところ。

常に時間という量だけじゃなく、成果という質へつなげるという意識を持つ必要があります。

そこで今回は、テスト結果が“かけた時間の割には・・・”ってことにならないよう、科目の特性を生かした学習計画の立て方を、ご紹介します。

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学習塾の先生版 間違ったテスト直しのやり方が作る負の連鎖

実は奥深いテスト直し

前回のブログで、点数を取る子と取れない子では、テスト答案が返却された後の、テスト直し(確認)の段階から大きく違うという話をしました。

「言われたらそうやなぁ」と思いながらも、「ウチの子は、それを言ってもやらんしな」と諦めが先に立つ保護者の方は多いと思います。

そこで、お聞きします。

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学習塾の先生版 点を取る子と取れない子、その差が如実に表れる瞬間とは

定期テストが終わって

西宮市内の中学校も今週で1学期期末テストは、ほぼ終了。

定期テストに限らず実力テストでも、結果が良かった子、悪かった子。その両者の違いはどこにあるのか。

その違いを分析する時、ほとんどの方は最初にテスト前の取り組み方に焦点を当てると思います。

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部活に打ち込む理由・数学を学習する理由

突然ですが質問です。

もし、塾の先生や周りにいる大人の誰かが、“部活命”みたいな中学生のあなたにむかって、「どうしてそんなに部活にどっぷり浸って、頑張ってるの。

プロになるわけでも、なれるわけでもないのに」って言われたら、何て答えます。

「プロになれるんじゃなきゃ、そこまで頑張る意味ないよ」。と言わんばかりに。

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学習塾の先生版「たかが暗記科目、されど暗記科目」

暗記教科の存在感

中学生のみなさん、あなたにとって「社会」とはどういう教科ですか?

暗記するだけでいいから楽勝。点数を稼ぎやすいと感じている生徒。

逆に、全然面白くないから興味がもてないという生徒。

将来、役に立つと思えないという、消極的なイメージしかない生徒。

様々いると思います。ただ、どのグループに属している生徒であっても、それなりにやる

ことやって、テストとなるとキッチリ点数が取れている生徒は、それで大丈夫。

問題は、苦手意識が強いあまり、全く勉強が前に進まない生徒。

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