縄文時代の“つかみ”(地理・歴史の学習シリーズ⑧)

先週の記事(歴史学習への“導入”(地理・歴史の学習シリーズ⑦))で予告していました、歴史が苦手な生徒に向けた各時代の“つかみ”を、今週から紹介していきたいと思います。

ただ、最初にお伝えしておきたいのが、あくまでも“つかみ”ということ。

そのため、物語のような“流れ”や、深い知識についてお話するものではありません。

歴史が大の苦手な生徒であっても、授業を聞くときや参考書を読むときなどに、“分りやすい”と思えるために掴んでおくべき“ポイント”

これを念頭に書かせていただきます。

それでは早速、見ていきましょう。

今回は“縄文時代”についてです。

“生活の仕方”注目

縄文時代の学習における“つかみ”

それは、“生活の仕方”への着目です。

しかし、これだけでは“ピンと来ない方”が多いかもしれません。

そこで、以下の短い説明に目を通してください。

「当時は、狩りや漁や採集で生活していたようで、住居も食料が得やすい川や海に近い台地に作って定住していたようです。」

これは、縄文時代の“生活の仕方”を簡単に説明したものです。

いつの時代も“生活様式”は、人間模様を描き出します。

“何を考え”、“誰と”、“どのように生活していたのか”

上記の説明からも、当時の人々の“今と変わらない思考”が読み取れます。

どういうことか!?

例えば、なぜ、“土器を作ったのか”、一つの場所に“定住したのか”

さらには、“どこに住居をつくったのか”

これらは覚えるまでもないことで、大多数の人間が考える“当たり前の思考”から来るものです。

たくさんの食料が手に入ったら、当然“貯蓄したい”と思います。

これは、給料を貯金する現代人と“同じ発想”です。

あるいは、“調理もしたい”と考えるでしょう。

このような、貯蓄や調理のために“土器”は作られました(他の用途もあるとされてはいます)。

また、家を造るなら、当然“食料がたくさん手に入る場所”に造りますし、食料がたくさん手に入るのなら移動する必要もないので、そこに“定住します”

そして、こんな風にお互い協力しあって生活している状態であれば、“身分や貧富の差”もないので、争わずに生活できる。

すべて“自然な流れ”だと思いませんか。

一本の軸を作って、そこに肉付けしていく

土器の名前、住居の名前、などなど。

細かい知識の暗記から入ってしまうと、縄文時代辺りの内容は、生徒たちにとって“まったく面白くないもの”になってしまいます。

だからこそ今回、ご紹介した“生活の仕方”という一本の軸を作り、細かい知識は後からそこに“肉付けしていく”

この方が苦手な生徒でも、“いくらかスムーズ”に進められるはずです。

結論

ズバリ、“その時代のポイントはどこなのか”

出来る限り余計な部分をそぎ落とし、軸となる部分だけをまずは生徒たちに“掴ませる”

ドラマやアニメと同じように、最初の“つかみ”が勝負を分けます

苦手な生徒には“どう見えているのか”

これを意識しながら、“つかみ”を洗練させていきたいと思います。

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