弥生時代の“つかみ”(地理・歴史の学習シリーズ⑨)

歴史の“つかみ”シリーズとしては第2弾となります。

第一弾縄文時代の“つかみ”(地理・歴史の学習シリーズ⑧)

今回は、弥生時代について。

縄文時代に続いて、歴史に興味が薄い生徒たちからすると“面白くない時代”かもしれませんが、歴史的に見れば“非常に重要な時代”と言えます。

そこを“つかみ”として、今回もお話させていただきます。

それでは早速、見ていきましょう。

新たな生活様式の“到来”

弥生時代の“最大のポイント”

それが“稲作の伝来”です。

正確には、縄文時代の末に西日本に伝わり、それが弥生時代に発展して、東北日本まで広がったとされています。

ですが、最大のポイントが“稲作の伝来”と言われても、大半の生徒たちは“キョトンとする”でしょう。

なにせ、田んぼが無くなり、その空き地に新しくマンションが建設されることも多い近頃。

日々、そんな様子を目にしている生徒たちからすれば、何がポイントなのか“まったくピンとこない”のです。

しかし、“つかみ”としてはこれでOK!

この疑問が次につながる“きっかけ”になります。

稲作が起こした“変化”

では、なぜ最大のポイントが稲作の伝来なのか。

それは、稲作がきっかけで、貧富の差が生まれたからです。

ここで、少し想像力を使って“貧富の差が生まれた理由”を考えてみてください。

稲作をするには、まず“土地”がいります。

それも“どこでも良い”わけではなく、稲作をするのに適した土地です。

もちろん、広さも“大きい方がいい”

そうした“場所”の違いが、最終的に“収穫物の差”となって現われます。

そうなると当然、“むら”どうしが水利や収穫物をめぐって争うことが多くなり、その争いの“勝敗”によって、“貧富の差”が生まれたというわけです。

そう考えれば、実に“自然な流れ”と言えるでしょう。

今後につながる“一本の軸”

そして、ここから以降、この“土地”というものがあらゆる場面で“絡んできます”

そのため、ここから先の時代は、この“土地”というものを一つの軸として見ていくと、まとまりが生まれやすくなります。

結論

弥生時代も縄文時代と同様、細かい知識は“たくさんあります”

“土器の特徴”、“稲作に使われた農具”、“収穫された稲を貯蔵する倉庫”などなど。

挙げればきりがありません。

ですが、こんな細かい知識の暗記から入れば、苦手な生徒が“ヤル気を失う”だけでなく、効率も非常に悪い。

まずは、その時代の“肝”となるポイントを掴ませて、細かい知識は後から肉付けしていく。

そのための“つかみ”として、今回の記事が参考になればと思います。

朝読書の“効果”を考える

“朝読書”

小学校や中学校で行われていることが多いと思いますが、毎朝15分ほどの時間を使って、それぞれが読みたい本を読むという時間です。

読書嫌いの生徒にとっては、結構“メンドクサイ”と感じる時間かもしれません。

しかし、この数十分の時間が意外に大事。

好き嫌いでは済まされないほど“大きな影響力”を持っています。

そこで今回は、朝読書の“効果”について考えていきます。

読書に“どのような効果”を求めるか

毎朝15分間の読書をする。

これに対して、どのような“意味”があると思いますか!?

実は、ここで答える“回答数”が非常に重要な問題。

それが、あなたの読書に対する“目的意識”を表しています。

意識の仕方で“効果は変わる”

例えば、読書の効果を“読解力が身に付く”とだけ考えている人と、“表現力も身に付く”とまで考えている人。

同じ“読書”であっても、この意識の差が、得られるものの“差”となって現われます。

具体的に言うと、読書感想文や人権作文のようなものを書くとき。

“表現力”や“語彙力”の差が、そのままその人が書く文章の“質”につながります。

頭の中に“言いたいことはある”。

けど、それが思うようにまとまらず、なかなか文章にならない。

表現力や語彙力が貧しいと、こういったことが“たびたび起こります”。

好き嫌いでは済まされない、“読書の影響力”

読書が持つ影響力は、それだけではありません。

例えば、自分はスポーツの世界で生きていくから、“読書なんて必要ない”

そう考えている人はいませんか!?

もし、そう考えているとしたら、それは“危険”です。

“スポーツの世界で生きていく”から、“読書が必要ない”わけではありません。

バレーボールの試合などで、ipadを片手に指揮を執る監督の姿を目にしたことはありませんか?

情報を集め、それを分析し、頭の中に叩き込む。

スポーツの世界も“体を動かすだけではありません”

そんな時、“文章を読むと眠くなる”とか、“漢字が読めない”なんて言っていては、“話にならない”ということです。

結論

“読解力”、“表現力”、“語彙力”、“集中力”、“思考力”などなど。

朝の数十分の読書からでも得られることは“たくさんあります”。

大切なのは、一つの行為に対して“どれだけの目的意識を持って取り組めるか”

せっかくの“朝読書”です。

最大限、有効活用できるようにしましょう!。

表現の幅を大きく広げる“最高の文法”(英文法シリーズ⑨)

突然ですが、例えば以下のような文を見たとします。

「私には一人の友人がいる」

「その友人はロンドンに住んでいる」

これだけの事なら、大して違和感はないかもしれません。

ですが、こんな細切れの文がいくつも続いたらどうでしょう。

非常に読みにくいと感じるはずです。

出来ることなら、まとめられるところは“一文にまとめたい”

そんな時に習うのが“関係代名詞”です。

ところが、“便利”などという気持ちからは程遠く、“難しくて厄介な文法”というのが大半の生徒たちが持つ“印象”

このイメージを払拭すべく、今回も“表現法を増やす”という視点から見ていきます。

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雨や雪が降る“仕組み”(理科シリーズ⑥)

日常生活において、当たり前のように存在する“雨”や“雪”

ですが、その仕組みを説明し、理解してもらうのは、なかなか難しいことなんです。

その一番の理由は、これまでに学習してきたいくつかの知識を併用しているから(具体的には、“気圧”や“体積”“露点”などの話です)。

なので、前の部分が理解出来ていない状態で、ここだけを理解しようとするのは“無理があります”。

そこで今回は、雨や雪が降る仕組みを理解するための“ポイント”と、その“準備”についてお話します。

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“他人の評価”に頼らないために

“自分を信じる”

成功した人の口からよく聞く言葉ですが、これが結構難しい。

ついつい周りの意見や評価を気にしています。

食事に行くとき、グルメサイトの口コミをすぐに参考にしてしまうのが、その最たる例ですよね。

やはり、自分一人で決定し、行動するのには勇気がいります。

そんな人に“自分を信じろ”と言ってみても、あまり意味がないことは容易に想像できること。

では、どうすればいいのか!?

今回は、他人の評価に頼らず、“自分を信じるために必要なこと”について、お話します。

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“かけ算”なのか“わり算”なのか 

“かけ算”と“わり算”

それぞれ計算は出来るけど、文章題になると“使い分けが怪しい”

あるいは、分ったつもりになっている。

こんな生徒は意外に多いです。

“かけ算を習った後だから、多分かけ算を使うんだろう”。

文章題を解くとき、こういった機械的な解き方は、ランダム問題が解けなくなるばかりか、生徒たちから考える力も奪っていきます

そうならないために今回は、具体例を使って考えて解くという習慣を身に付けることを考えていきます。

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数字でものを考える“癖”

“数字でものを考える”

これが習慣化されている人と、そうでない人。

どこに違いが生まれるのか。

算数や数学を勉強する“意味”につながりそうなテーマですが、今回はそこまで大きな話ではありません。

単純に数字に強い人の頭の中は、“どのような働き方をしているのか”ということを感じていただけたらと思います。

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縄文時代の“つかみ”(地理・歴史の学習シリーズ⑧)

先週の記事(歴史学習への“導入”(地理・歴史の学習シリーズ⑦))で予告していました、歴史が苦手な生徒に向けた各時代の“つかみ”を、今週から紹介していきたいと思います。

ただ、最初にお伝えしておきたいのが、あくまでも“つかみ”ということ。

そのため、物語のような“流れ”や、深い知識についてお話するものではありません。

歴史が大の苦手な生徒であっても、授業を聞くときや参考書を読むときなどに、“分りやすい”と思えるために掴んでおくべき“ポイント”

これを念頭に書かせていただきます。

それでは早速、見ていきましょう。

今回は“縄文時代”についてです。

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作問者の“意図”を読み取る

テストで結果が“出る人”“出ない人”

どこに違いがあるのか。

もちろん、勉強時間は大きな要素の一つです。

けれど、ここで“勉強時間がどうのこうの”というのは、あまりに“身も蓋もない話”になってしまいます。

“勉強時間が少ない人は、増やす努力をする”で、話が終わってしまいますから。

ここではもう少し踏み込んで、思うような結果が出せない生徒に見られる“特徴”について、お話します。

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表現の宝庫“疑問詞”(英文法シリーズ⑧)

“表現法を増やす”

この観点から見たとき、“疑問詞”ほど、表現の宝庫と言える単元もないのではないか。

そう感じるほどに、疑問詞という文法を学ぶ前と後では、“表現の幅”が大きく変わります。

これを単なる文法学習で終わらせてしまっては“もったいない”

そこで今回は、“疑問詞”という文法事項の学習から“どれだけのことが得られるか”ということについて、紹介させていただきたいと思います。

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