今回のテーマは、ズバリ“雑談”について。
とはいっても、友達同士でする“世間話”のことではありません。
塾で行われる、講師と生徒の“会話”です。
授業中、あるいは授業外の自習時間、生徒たちの集中が切れる場面はたくさんあります。
そんな時、生徒たちを起こす“メリハリ”の意味で始めた雑談が、あらぬ方向にそれていくなんてことは“よくあること”。
そこで今回は、生徒たちとの“雑談”を切り口に、“メリハリの付け方”について考えていきます。
“主導権”がどちらにあるか
例えば、集中の切れてしまった生徒に対して、メリハリをつけるために持ち掛けた雑談が、思いのほか盛り上がりすぎてしまったとします。
好きなゲームの話や、アイドルの話などなど、興味のある話を“しゃべる”ことで気分を起こそうとしたら、火がつきすぎて“なかなか終わらなくなってしまった”。
その結果、長引きすぎたことに慌ててしまい、生徒の話を遮り“強制終了”。
これ、生徒の立場になって考えると、”自分から振ってきておいて、なんやねん”という感じですよね。
中途半端なところで終わらされて、“メリハリをつける”という意味では“かえって逆効果”。
自分が大して興味のない話を、相手に合わせて“むやみに始める”とこのような結果になってしまいます。
これは“迎合”です。
相手に主導権を持たせてしまった会話の“マズイところ”。
では、どうすればいいのか。
“狙い”をしっかり持ってから始める
まず、“メリハリをつける=生徒にとって楽しい会話で盛り上がる”ということではありません。
ここを“はき違える”と、単なる“迎合”になってしまいます。
大切なのは、“狙い”をしっかり持っていること。
自分の中に明確な“狙い”(言い換えれば“ゴール”)を持って会話を始めれば、相手に主導権を持っていかれて“話が終わらない”なんて事にはなりません。
例えば、眠そうにしている生徒に対しては、“睡眠時間”の話をするといいかもしれません。
それこそ、睡眠時間の話を通して、その生徒の生活ぶりも知ることができ、“一石二鳥”です。
“雑談”にもポリシーを
こちらのやり方一つで、雑談は“メリハリ”にもなれば、単なる“迎合”にもなり得ます。
だからこそ、“メリハリ”をつけるための会話と、単なる“迎合”としての会話、両者をしっかり“区別”しておくことが必要です。
生徒の集中が切れた時にする会話は、ここがポイントになります。
結論
今回の記事は、ほとんど“自分への戒め”のような内容になってしまいました。
でも、ここで書いたからには、これからも“意識して”、取り組んでいきたいと思います。