古墳時代の“つかみ”(地理・歴史の学習シリーズ⑩)

前回の弥生時代に続き、古墳時代の“つかみ”になります。

稲作が伝わり、貧富の差が生まれたことによって、どういう展開になっていくのか。

今回も歴史嫌いな生徒のための“つかみ”を紹介させていただきたいと思います。

それでは早速、見ていきましょう。

“貧富の差”が生まれた結果

弥生時代に稲作が伝わったことで、農作業の中心になる“有力者”が現われました。。

そして、そこから貧富の差が生まれてきたわけですが、富を得た人は“その後どうするのか”

それを想像してみてください。考える事は“昔も今も大して変わりません”

“権力”を持つと人は何をするのか

当然、それを誇示したくなります。

“自分はこれだけ凄い人なんだ”。

“自分はこれだけの事をしてきたんだ”。

それを人にアピールしたくなります。

その方法が当時は、“お墓の大きさ”でした。

これが“古墳”と呼ばれるものですが、あの大きさで、なんと一人用。

自分はこれほど大きなお墓を作ってもらえるほどの人物だったというアピールです。

あまりピンときませんか!?。

でもこれ、よく考えたら現代にもあることで、お金持ちの人が大きな家に住んでいたり、高級車を所有している光景を、普段よく目にしますね。

それと同じです。

不便を承知で、わざわざ運転席が左側にある高級車に乗る。

管理が大変に思えるほどの必要以上に大きな家に住む。

これらはすべて、一種のアピールですよね。

周りの人からの見る目、あるいは自身の好み。

人によって色々と自分なりの理由はあるでしょうが、根底にあるものは“古墳時代のお墓”と何ら変わりません

アピールの仕方が、お墓から“家”や“車”になった。

ただ、それだけのことです。

軸が作れたら肉付けは簡単

稲作が伝わり、貧富の差ができたことにより、リーダーとなる権力者が生まれた

この時代の“軸”はコレ。

あとは、昔も今も変わらない“人間の思考”に照らし合わせながら、細かい知識を肉付けしていくだけです。

結論

時代が進むにつれて、徐々に集団同士の争いが増え、色々な人物や制度の名前が多く出てくるようになってきます。

そうなってくると歴史嫌いの生徒たちは、すでにニガイ表情になってきているかもしれませんが、重く考える必要はありません。

いつの時代も“人間が考えることは、だいたい同じ”

これを意識して、“つかみ”から軸を作っていく。

そして、そこに細かい知識の肉付けをする

これで、無理なく学習を進めていくことが出来るはずです。

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